『篤姫』個人的な見所

来週以降、天璋院、静寛院(和宮)による徳川宗家存続工作が描かれることになるんだろうけど。
個人的なみどころをいくつか。

土御門と伊賀者

和宮の使者土御門藤子とその警護の伊賀者の描写。
いやー、ここは派手に「史実無視」で「陰陽家」と「忍者」を描いてほしい。敵陣突破の際等にCG使いまくりで。
そんなもんに予算とれん!という事情はあろうが。

西郷・勝会談

まあ劇的に描かれるだろう「勝麟太郎」と「西郷吉之助」の「江戸無血開城」に向けての会談。従来のドラマではいかにもこの対談が江戸を救ったなんてことになってたんだけど、今回は天璋院和宮の嘆願書によって既に事は決していて、それに関する確認的な事務協議ってなる可能性が高いのだけど。
ここにきて以前猫猫先生が批判していた勝の実年齢と北大路の差がうきぼりになるかも。

西郷 隆盛 文政10年12月7日生(1828年1月23日)
 小澤征悦 1974年6月6日生
勝海舟 文政6年1月30日生(1823年3月12日)
 北大路欣也 1943年2月23日生

西郷と勝が30歳も年が離れてるって!

官軍の略奪

江戸開城後の官軍(皇軍)による江戸城天璋院縁の品略奪は描かれるかどうか。
天璋院側は準備が間に合わないために、受け渡し期日の延引を希望したがうけいれらなかった。そこで、薩摩藩海江田信義は搬出できなかった品の後日返還を約束した。でも

和宮天璋院の部屋にはそれぞれ、嘉祥を表す三幅対の絵画と希代の珍品である香炉と時計が飾られていた。自らの部屋を普段と同じ状態のまま、飾り付けて退去したという逸話は、真実といえるが、宝物を残したのは準備が間に合わなかっただけで、官軍に渡しても構わないという考えがあったわけではなかった。後日入城した大村益次郎らによって、徳川家の名品は略奪され、海江田の返還の約束を果たすことができなかった。
幕末の大奥―天璋院と薩摩藩 (岩波新書)』182頁

このへんをどう描くかって大事なような気がするけどなぁ。