羽海野チカは江口寿史となるか

話題としてはちょっと鮮度は落ちてるけど。
羽海野チカウミノの日々で絵描きとしてのウミノの大仕事がふたつ紹介されていた。
いっこはコミックス発売にあわせての『ベルセルク33巻』用、羽海野チカ描きおろし「ベルセルク着せ替えカバー」。
もいっこが

連れてって 連れてって(限定盤)

連れてって 連れてって(限定盤)

のジャケットイラスト。

マンガ家がジャケットの絵を描くなんてのはめずらしくもないから、
それだけで云々ってことはないけど。

Songs About Fucking

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(あ、これは違う)
君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命

君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命


で、ウミノはBIG・Eにはなんないだろうね。いしかわじゅんが『漫画ノート』で語ったような袋小路(マンガの中のひとつひとつの絵を昇華させていくような志向)には陥らないような気がする。ピーター・バラカンが70年代〜80年代初頭のニック・ロウについて「花のあるアルチザン」って言ってるんだけど、ウミノってそれに近いと思う。江口とは「職業倫理」のベクトルが全然違うというか、ね。


江口寿史の世界〈2〉1990年代

江口寿史の世界〈2〉1990年代

ハチミツとクローバーイラストレーションズ (愛蔵版コミックス)

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