Madchelter SkelterとOtomeKairo
海恋し
潮の遠鳴り
数えては
少女となりし
父母の家
有名なあっこちゃんの歌。
少女地獄(Madchelter Skelter)の系譜大島弓子、岡崎京子、吉田アミに岩館真理子を入れられるか、という思い。
椹木はこう書いてます。
「彼女たちは、いつ果てることなくものが欲しくなり、そしてまた、実際に買い続けることによってもっと欲しくなっていく」
これはむしろ「地獄」ではないでしょうか?
『くちびるから散弾銃』はその「地獄」の中で生きるすべを探る物語です。加熱するバブル経済の中でますます掻きたてられ、身を苛み始めるまでに肥大した欲望を大胆肯定することによって、生きるパワーに変換してゆく試み。
tach「岡崎京子と80年代」『OKAZAKI‐ism―岡崎京子研究読本』
そりゃそうだ
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―コトバのセンスがすんごくいい人だなぁ。う〜ん『pink』は大島弓子と岩館真理子をにちゃんとセックス描写をプラスしたマンガだ。『NEWパンチザウルス』読者は『pink』に驚いたかもしれないけど、私が驚いたのはむしろ『くちびるから散弾銃』だな―
(略)
岡崎京子を大島〜岩館のルートで捉えることは、私にとって最大級の評価だけど
ヤマダトモコ「岡崎京子はいかに少女マンガで、いかに少女マンガでないか」『岡崎京子―総特集 (KAWADE夢ムック)』
『アマリリス』の桃田さんと『くちびるから散弾銃』のサカエちゃんのヴァージニティ。それは一見ふわふわもこもこしてるようだけど、実はそれは案外硬くて重い。それは「へヴィメタル」をバロウズの原義まで遡ってとらえること?
『アマリリス』と『pink』のユミちゃんの乙女っぷり。それは二人が「裸でランチ」してる姿を想像すること?
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バージンブルース
岡崎京子は自身の処女作を「バージン」と決めた理由を「バージン・レーベル」のレコードが好きだったので」といってるが、まあこれは額面通りに受け取るわけにはいかない。
岡崎が好きだといってる音楽。リップリグはそうだけど、スリッツもヤング・マーブル・ジャイアンツも、それからトレイシー・ソーンもそうじゃないじゃん。
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後の発言「チェリー・レッドみたいな作品を作りたい」ほどの重みはないんじゃないかぁ。
バージンブルース(戸川純)*2
たぶん、「バージン」と名づける言い訳というか、照れみたいな。
乙女回路をOtome.Kairo.とローマ字で書いてみる。
OkazakiKyoukoもOK。それをいうなら小沢健二も小山田圭吾もそう。三人合わせてTKOなんていうと、サカエちゃんたちに「あああレッドカーペットに出てこないでよーって感じ。キングオブコントにでてればいいのよ」という二人組を思い浮かべそうなんで、しない。あ、たぶんサカエちゃんはしずるよりはんにゃが好きだと思う。どっちがカオル的かって観点で。
それにしてもオザケンファンを明記しておきながら、『ヘルタースケルター』のプロデューサーの大山田健二も『リバースエッジ』の山田くんも小山田くんだよね。
まあ「午前3時のオプ」
いつでも僕の舌はからまわりして
言わなくていいことばかりがあふれ出す
ちなみにPILの
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サンプラーマリコ
いまどきサンプリングや引用をとやかく言うやつ頭ユルイよね。
例えば『グエムル』の時のアレとか。「今村昌平meets東宝特撮」だとか「スピルバーグ」と「手塚」の共通点の重い場面でギャグのなんて要素わかんないのか。浦沢大好きって言ってるんだし。
もうさあ、そういうやつにはジーザス・ジョーンズのマイク・エドワーズの言葉
「僕にとってのサンプリングってのは、ロバート・ジョンソンが行った街でフレーズを拾ってきたようなもんだ」
を贈ろう。
たださぁ、ポン・ジュノってQタランティーノやエドガー・ライトに比べてDJとしての魅力は足んないって気がする。だからといってポン・ジュノの映画の魅力が損なわれるわけじゃないけど。
それは岡崎京子と羽海野チカの関係にもいえるような気がしてる。
『ハチミツとクローバー』も膨大な引用サンプリングを経て強烈なオリジナリティを醸し出したもんだろうけど、音楽の影響ってスガシカオくんとかスピッツあたり以外さほどないような(僕の読みそこないかもしれんが)気がする。
んでもって岩館真理子を読み始めて、『ハチクロ』の山田あゆみって岩館真理子だよなぁと思ってるんだけど、*4今回
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岩館先生、あーったったら。主人公千里子をあゆとはぐの合体キャラクターにして、相手役はどっか森田忍(でも身長の大きさは真山のモデル『SL』花形197cmとみた)で、最後のカットがまんま真山があゆをおんぶって!!
素晴らしい!
で、なおかつそこに留まらず、千里子ってばオカキョンが『ヘテロセクシャル』のあとがきでだべってる、やりたいコスプレの一つ「ウメズ・ビューティ・ロリータ」だよね。
素晴らしい!!