ディスリスペクトゴジラ本

きのうの続き、アラン・メリル近田春夫ゴジラというバンドを組んでいたとのことなんで、その近田さんの対談が載ってる『ニューウェーブ世代のゴジラ宣言』を改めて読んでみる。
この前はぱらっと読んだだけで「『星くず兄弟の伝説』の宣伝やん」としか思わなかったんだけど、それなりにちゃんと読んでみると案外ゴジラを、特に当時のゴジラをディスっている本やん、これ。
二つの対談がこの本の目玉なんだけど、「手塚眞×景山民夫」では二人の口から「怪獣より恐竜が好き」「怪獣映画より『恐竜百万年』の方が好き」が連発、もいっこの「近田春夫×」ではゴジラの音そっちのけでシンセその他の音源の話で大盛り上がり。当然手塚、近田のご両人の愛は『ゴジラ』よりの『ファントム・オブ・パラダイス』に向けられているし。あと、鳥居賀句は賀句さんでやたらと小林麻美早見優の話するし。MJ(テクノカットちょい伸びでグラサンなし)とオタキング(当然肥えてる)もゴジラ愛語ってるんだかdisってるんだかという感じだし。無記名(てことは編集者)の「ダサいぜゴジラくん!」は『三大怪獣』以降のゴジラをメッタ斬り。
極めつけは「巨大なる濡れたゴジラの先天性変態SEX㊙レポート」(電動ゴジラ<三点責め>のイラストは笑える)。
表紙の「僕らはゴジラ主義者だ」は絶対うそだな。


作ったのはこんな人たち。

たぶん、ゴジラ巡礼は蜂巣敦の仕事だな。