1972 YAER BOY(一九七二年少年)
いつのまにかT・レックスの曲で日本で一番有名になってしまった「20th century boy」*1が溜池にある東芝のスタジオで録音されたのが1972年12月。
その年も(今年北京五輪があったように)オリンピックが開催された年で、そのころは冬季・夏季が同じ年にあってたんで、冬季は札幌で、夏季はミュンヘンで開かれた。冬には日本中が札幌での「日の丸飛行隊」の快挙に沸いたり、夏は夏でミュンヘンではそれまで「東洋の魔女」の陰に隠れていた男子バレーボールが金メダルを獲得し、テレビアニメ『ミュンヘンの道』まで作られその後の「芸能化」の道が開かれたりしていた。
今年のオリンピックの前もなんだかんだあったが、この年も群馬〜長野の山中で陰惨なリンチが繰り広げられたり、オリッピック選手村がテロられたりして、21世紀の映画のネタを提供するようなことが起こっていた。今年も「よくそんな国でオリンピックやるよな」ってな声が聞こえたが、36年前も同じことを言ってたんだろうな、その人たち(もし生まれていたら)。
おっと、T・レックスの話だった。おそらくこのあたりが彼ら、というかマーク・ボランのピークでその後は『電気の武者』や『スライダー』を超えるヒットはなく、1974年には『ズィンク・アロイと朝焼けの仮面ライダー』などという、自ら鋼鉄の導師から改造人間に格下げ(オウムでいえば尊師からアーナンダ師長くらい)するようなアルバムを出す始末。
しかし、その1974年のイギリスの片田舎にうまれたひとりの「20世紀少年」が72年に発表された
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あ、そう考えれば彼の前作は『電器屋の無茶』だったし。
そういえば次のオリンピックはロンドンなんで、開会式の総合演出がエドガーに回ってこないかなぁとも思ったけど、この前のイーモウが中国云前年の歴史とかを表現してたみたいにエドガーに英国を表現させたら「昼になったらお茶して夕方になったらパブに行く」で終わりそうだし、選手入場で香港選手団の直前にハトが翔ぶのを世界中のボンクラだけが喝采するだけになりそうだから、いいや。
それにしても「20th century boy」ってせっかく日本で録音された曲なんだから、それにちなんで永瀬正敏と工藤夕貴が東芝のスタジオを尋ねていって、ホテルで森山達也とすれ違って、その後二人ははぐれて、永瀬はライブハウスに迷い込んでドイツ語でなんかほざいてる女に苦笑して、工藤は女人禁制の場所に立ち入ってしまい神戸ちゃんに「ここは女の人はいっちゃいけないんだど」って叱られたりする『20世紀少年少女』ってなロードムービーつくればいいのに、と思う。この二人なら海外でも有名なんでどっかの映画賞獲るのにも有利なんだけどね。
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*1:以前はパワー・ステーションのカバーもあって「Get it on」だったような気がする