マジ美女と液体人間

美女と液体人間 [DVD]

美女と液体人間 [DVD]

ロクに"裸女"なんて出てこない大蔵配給の『原子怪獣と裸女』(まあ原題は Day the World Endedなんだけど)に対して、この映画にはマジで美女が登場するところに、当時の東宝の良心を感じる。
その美女こと白川由美(後の夫は『特撮最前線』の二谷英明)がキャバレーで歌うシーンが艶っぽいことこの上ないのだが、当時の東宝の技術力の高さが彼女のおっぱいにも現れていて、流石!とうなってしまった。そのキャバレーのジャズバンドがかなりカッコイイく撮影されてて、それがその時点では特にストーリーと関係ないのが、後のシーンでBGMとして活きてきて、この映画の一つの側面ギャング映画=ノアール(そもそもオープニングから夜と雨と車)の雰囲気を盛り上げるのに一役買ってるのにも唸った。


だが、しかし、白川由美がいつのまにか佐原健二にひかれていくのが哀しい。お迎えの車が来た時の心からの嬉しそう顔には正直むかついたぞ。