名探偵登場・・・しない。そして、誰もみなくなった

雪に閉ざされ・・・てない山荘で、一族が一同に集い・・・ながらも誰一人殺されないでとっとと帰っていく。
グリーンがひとつの重要な要素だからといって、『グリーン家殺人事件』とはおそらく何の関係もない。
それが「赤川・渡辺ミステリー三部作」の最後を飾った

結婚案内ミステリー [DVD]

結婚案内ミステリー [DVD]

である。

赤川さんの原作はもう3本続いたんで、今回でしばらくお休みかなつて思っています。
でも、「死者の学園祭」ぜひやりたいですね。

なんてノンキにいっておった典子さんだけど、これにて主演作は終了。
『死者の〜』は後に深田恭子内田朝陽加藤雅也で映画化(略)。
深田恭子といえば、この『結婚案内ミステリー』は「深田栄一*1が所長を勤める小さな結婚相談所に関根恭子が尋ねてくる」ことから始まる。原作はジュノンに連載された『結婚案内ミステリー風』の第5話「幽霊志願」。併映は藤竜也主演『友よ、静かに瞑れ』。『死者の学園祭』の併映は藤原竜也主演『仮面学園』。
goo映画: Movie × Travel — 旅のような映画 映画のような旅


1985年なのにアラレちゃんメガネをかけた典子さんが大手の結婚相談所で平成女組「VIVA結婚」チックな登録してる時点で思わず、安っという言葉が漏れそうなのを堪え、典子さんが長山藍子の依頼で山荘に向かう際のいかにも佐藤玉緒あたりが出てる土ワイなBGMが流れるころには「敗戦処理」って言葉が浮かびそうになるが、そんなことはないと言いきかせる僕。
そんなこんなで画面の典子さんってば誰かに似てるよなぁと2秒だけ考えて、出た答えが

ユーラシアエクスプレス殺人事件

ユーラシアエクスプレス殺人事件

中島礼香。恭子りんでも榎本加奈子でも新山千春でも加藤あいでもないとこがちょっぴり悲しい、なんて思ってる間に今回のお相手世界のナベ・ケンこと渡辺謙とご対面。今回のミッションのためのインスタントお嬢様修行の一環としてのスキー場で一色彩子が登場。典子さんにナンクセつけてくる。前2作が黒澤満(『晴れ、ときどき』は脚本が丸山昇一、『いつか』は古尾谷雅人 )と優作臭がだんだん薄れていってるのはどういうことなんでしょ。
そんでもって一族の前で次期社長のフィアンセとして披露されて・・・なんてとこからは怒涛の展開。
(略)
で、最大の見所は本人役の方のケン・ワタナベ。設定はジャンキーなんだけど、あれはどーみてもフランケンシュタインの怪物。『バットマン・ビギニング』であの謙がとか驚いてたヤツは必見。


そんなこんなで典子さんが事件を解決するわけでもなく、謙との妙なラブ・シーンで終わり。


いや、こんなんでは典子さんの映画を中高生は誰もみなくなったのはある意味しようがないなぁ。少なくとも典子さんを主役にしようとは誰も言わなくなった、と。


で、一色彩子はどーなったんだ。

*1:内田栄一を意識した名前だな