藤田直美と新井久美子

中古ビデオで

確かに瑞々しい映像である。「スタジオ・ボイス」95年1月号"CINEMA STAFF CIRCUIT"で松岡錠司石井聰亙の両監督が対談していて、その中でもカメラマン笠松則通のことが話題に上っているんだけど、石井作品『水の中の八月』のミズミズしさとはちょっと違っていて、こっちの方が人物がより瑞々しくと映っている、とかなんとか。

なんにしてももの食うシーンが多い。それも変な。カオルがババアんちに連れて来られての夕食時の桜金蔵も謎な食べ方(食器も変)だし、カオルが食って帰った後のソノコくんが食ってるものも謎―あれはススルものの食い方ではない。あとおちたスイカ食べるってのもどんだけ意味あんだか。まさか、あれが全部ソノコのドカ食いの伏線ってわけではあるまい。


そして、なによりびっくりしたのは「太ったソノコ」の二人がしっかりエンドロールでクレジットされてること。
バタアシ金魚
さすがにビデオパッケージにはないけど。
パッケージといえばこんな文が。

新人監督・松岡錠司のデビュー作「バタアシ金魚」は1990年日本映画のベストワン!と断言してしまおう。ウソじゃないよ。その力量は「台風クラブ」の相米慎二に匹敵する。いや、むしろ無理な長回しのない判りやすい「台風クラブ」、それが「バタアシ金魚」なのだ。

「無理な長回し」って(笑)。ちなみに書いたのは塩田時敏


で、パッケージにもちゃんと名前が載ってるのがいしかわじゅん。そういえば「BSマンガ夜話」でも板垣先生のシーンが話題になってたよなぁと思って
http://www.nhk.or.jp/manga/main.html

を引っ張り出したら、原作読みたくなったので、今から読む。