年越しそば本

「焼きそばとか、お好み焼きの上にさ。細切りした、べにしょうが、かならず、のっけるでしょ」
「うんうん」
「こどものころ、あれが嫌いでさあ。ぜんぶ脇に取りよけて、食べてた。どかすと、その下が、赤く染まってて、いかにも毒々しくってね。
ごくらくちんみ (新潮文庫)』p149〜150

いまだに紅生姜や福神漬けが嫌いだ。
東京で博多ラーメンを食った時、「紅生姜要らない」といったのにのっけてきやがったので作り直させたこともあったくらい、だ。
そんなこんなで「くさや」だの「とうふよう」だの「あんきも」なんかが並んでるこの本を今まで買わないでいた。
それから、そばかうどんかといわれたら、絶対にうどん派なんで『もっとソバ屋で憩う―きっと満足123店 (新潮文庫)』も敬遠していた。
どうも杉浦日向子の「食」本との相性の悪さを感じていたのだ。
が、本日風呂に入ったり、海苔ちゃんの服を買いに行ったトリアスブックオフで、美味しそうな甘いもんがたくさん載っている『4時のオヤツ (新潮文庫)
といっしょに並んでいたのでまとめて購入。


これらの今まで買うのを躊躇していた本を買おうと思ったのも、『孤独のグルメ (扶桑社文庫)』や『駅前の歩き方 (モーニング KC)』をあの人やあの人の影響で読んだことも大きい。

今年もはてなでもっていろんな出会いがあったんだなぁ、と嬉しく思う。