「緑四点」と「ミドばっかし」

もう最初から躓きっぱなし、である。
いや、『差別と向き合うマンガたち (ビジュアル文化シリーズ)』の第1章マンガと表現「3.「紅一点」が意味するもの」に「紅一点」とセットとして出てきた「緑四点」という言葉に思いっきりケ躓いてるのだ。
これは『秘密戦隊ゴレンジャー』などの戦隊モノ*1のメンバー構成の男女比を示した際に用いられているものなんだけど。これが教養のある人ならば即座に「紅一点」の由来、王安石の詩『詠柘榴』の「万緑叢中紅一点」が閃くのだろうが、いかんせんその手の教養が全く欠落しているもんだから、"近頃の戦隊ものの野郎はミドばっかし"なんてアホな嘆きにムリヤリ読み替えようとしている自分が恥ずかしい。
いや、その後に以前は「緑四点」とは言っても「リーダー」「クール」「デブ」「ガキ」etc判り易い役割を担っていることが示してあるんだから、ここでの「緑四点」を「ミドばっかし」と脳内変換してはいけないのはわかるんだけど。
やっぱし「ミドばっかし」ってのはなんか面白くない気がするんだよな。
このゴレンジャーのキャラ色分担って魅力的だと思うんだけどなぁ。
例えば『科学忍者隊ガッチャマン』『超電磁ロボコンバトラー?』はまんま赤青黄桃緑、『ゲッターロボ』は赤青黄、『マジンガーZ』は赤桃黄(緑)、『勇者ライディーン』は赤青桃でしょ。なんたって『超人バロム1』はたった二人なのにきっちり緑黄ってな色分けされてる。
・・・とここまで書いてきて、ふと思った。今の(というかちょっと前からの)子供たちは僕なんかより、ずーっとキャラ色リテラシーに優れていて、いかにもステレオタイプな「デブ」とか「年少」なんてもんを必要としてないのかも。

まあ、それとは別に黄が「気は優しくて力持ち」てな役割を担うのは厳しくなっちゃうのかなぁ、とかなんとか。
頑張れ、棟田!日本にも林子聡を!
仮面ライダー
2号が黄なのかも。参考↓
飛べ飛べ兄貴 走れ弟 - 男の魂に火をつけろ!

*1:ゴレンジャーは戦隊モノじゃない、という突っ込みはひとまず置いとく