純愛と猟奇
昨日の分を書いた後ふと
権利幸福嫌いな人に自由湯をば飲ましたい
オッペケペ、オッペケペッポーペッポッポー
かたい裃角取れてマンテルズボンに人力車
いきな束髪ボンネット
でもそんなの関係ねぇ、でもそんなの関係ねぇ
オッペケペ、オッペケペッポー、オッペピー
なんてのが浮かんで、歌詞を写そうと
- 作者: 岡本潤,関根弘
- 出版社/メーカー: 太平出版社
- 発売日: 1970/05
- メディア: 単行本
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まあ日本国憲法のネタ元の一つを書いた植木枝盛やら添田唖蝉坊の作った歌を久しぶりに眺めたってこともそうなんだけど、岡本潤の解説が面白かったんで。その唖蝉坊が大杉栄たちアナーキストが集う「北風会」の集会にやってきた話、流行歌の変遷を語る中で出てくる事件の話が最も面白かった。
特に
「天国に結ぶ恋」は坂田山心中に材をとったもので、女のほうの両親が結婚に反対したための心中であったが、処女のまま死んだので「東京日日新聞」の記者によって「天国に結ぶ恋」と名付けられたのである。
http://homepage1.nifty.com/oiso/sub3.htm
この年、坂田山心中にさきだって玉の井のバラバラ事件というのがセンセーショナルに報道された。
ちょうど小学校からの帰り道、首と胸部と下腹部の発見された通称"おはぐろどぶ"の黒山の人だかりをみて事件の発生を知りわたしにはとりわけ印象深いが、殺されたのは、田舎に帰れば田畑があるといつわっていた言問橋付近のルンペンで、殺したのは密画を描いて夜の浅草公園で売っていた男の一家だった
なんてとこ。
純愛と猟奇はセットなんだね。