SFやホラーって集まっちゃうよね

いや、ほんとSFとかホラーに特に興味があるわけではないけど、安売りのビデオを買ってるとフツー(ま、本当に普通の人は買わないけど)に集まってくる。
でもって、昨日も試写会後に博多駅前でお買い物。

プリティ・ボディ [VHS]

プリティ・ボディ [VHS]

①サブタイトルの「フランケンシュタインに恋をした」というのでも解るとおり、『フランケンシュタインの花嫁』のいっぱいのウゴのタケノコの一つ。
当時28歳の桂木文主演で「失恋に傷ついた少女と未完成の人造人間との甘く恋しい、そして少しだけ怖い、ひと夏の恋の物語」なんてコピーつけるだけでもかなりの勇気なんだけど、彼女と怪物がいきなりデュエットするなんて蛮勇には開いた口がふさがらない。しかも、ちっとも甘くも怖くもない。
オリジナルビデオ プリティ・ボディ フランケンシュタインの恋 - allcinema
②のっけから笛吹く桐島かれん、車椅子の天本英世(チーム怪『妖怪大戦争』に足んないもんがあるとしたら天本さんだよなぁ)なんて妙な豪華さ。さらにG-シュミットのSYOKO様、美加里とサブカル方面への心配り・・・監督の趣味だろうけどな妖天バンドのパフォーマンスが圧巻!といいたいところだが、ドラムはただのでくの棒だし、鍵盤引いてるのがバナナマン日村みたいなんでちょっとなんだかなぁという思いの方が勝ってしまう。
設定もなんだか中途半端だし。
とにかく見せ場であるアクションが全く切れがなくってさぁ。これといったゴア描写もなし。立体CGの女戦士も全然かっこよくない。こんなんだったら 『どそそ』は手塚監督が撮ってても『どそそ』だったんじゃねーかなぁと。
で共同脚本の原田真人(現・眞人)のあれは妖怪的には大丈夫なんだろうね。



とここまでは観た。
で、③以降(あと2本買った)は来週のお楽しみ。
そういえば、『スキヤキ・ウェスタン・ジャンゴ』で誰もが*1アキラの名前の由来を
「世界のクロサワ」だと思ってるのに肩透かしってな迷シーンがあった。でもって映画ファンに対して"クロサワとは"という問いかけたならば、答えが黒澤明黒沢清で二分するんだろうけど、『

』好きの僕は、そのような投票があったら密かに「直輔」に一票と思っておって・・・③はその黒沢直輔の監督作品である。
タイトルは言うまでもなく、昨年その画期的な撮影が非常に話題になった映画の原作『人類の子供たち (Hayakawa Novels)』の作者P.D.ジェイムズの代表作の一つの原題An Unsuitable Job For A Womanのsuitableをより辞書的に訳したもの。
桃井かおりはやっぱりカッコ良い。

*1:つっても昨日の会場でそんなこと考えて観てたの10人くらいだろうけど、ホント周りババァばっかでさ。