伝統といわれても
- 作者: 森本忠夫
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著者森本はベルナルト・ミローの著作を引用して「西洋人には理解しがたいこと」として特攻の話を始めている。
「どこの軍隊にも、またどこの戦場ででも、戦士が勇敢に死ぬよりほかにはもはや解決法が残されていない、つまり死以外に結果をもたらさない状態に置かれた例は数多くあった」とミローは続ける。これらの戦士たちがたとえ死を賭して戦ったとしても、「常に多少なりとも生還の希望を光を心中にもっていたということである」
スパルタの決死の奮闘を描いた映画『300』を「日本の特攻」のようだ、といった頭が不自由な人がいたらしいが、全くベツモノだということだということが分かる。だいたい『300』を見て日本軍の奮闘映画といったら、時期的に
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戦争末期の数ヶ月間にアメリカの圧倒的な物量と技術的優位の前に決定的な優勢を敵に許してしまったとき、日本人は対抗手段を過去からひき出してきた。すなわち伝統的な国家への殉死、肉弾攻撃方である。
そんな「伝統」どこにある?鈴木眞哉、藤本正行らの本を読んでるとそうは思えないのだが。
戦国15大合戦の真相―武将たちはどう戦ったか (平凡社新書)
- 作者: 鈴木眞哉
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信長の戦争 『信長公記』に見る戦国軍事学 (講談社学術文庫)
- 作者: 藤本正行
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