そもそも「若者」って言葉自体が

流行り廃りを経ているわけで。
Mixiでも何やら言われているようだけど、まあ何やらには関してはひとまずおいておく。

「若者の間で『KY』という言葉がはやっていますが、安倍首相はまさにKYだと政界でもいわれています」
コレ、NHK解説委員が参院選後の報道番組で発したセリフだ。

これをわざわざ"コレ"と表記してるのが如何なものか、という向きもあろうが、僕としてはどうでもよい。
それより、文の始まりが「若者の間で」となっていることに注目した。
これが10年くらい前なら「流行語」の発信元が「ギャル」とか「女子高生」に限られていたような気もするんでよく覚えていないんだけど。
コレが20年前だと「新人類の間で」なんて表現されてた気がするし、30年前なら「ヤングの間で」なんていわれてたと思う。
でもって40年前だったら、やっぱり「若者の間で」となってたんではないかと。いや、そのころの「お堅い」NHKでは「青年(層)」だったのかな。
それぞれの「年が若い人」に関しておーざっぱなイメージを図式化したのが

(「若者」なぜなにキーワード図鑑 (新潮文庫)p140)
なんだけど、いやーそれにしても「新人類」なんて呼ばれてた人たちって、今みんなイイ年こいたおっさん(おばさん)だよなぁ。
ちなみに世間にこの新人類と言う言葉が広まるきっかけになったのが、「朝日ジャーナル」での

新人類読本―時代の旗手か落ちこぼれか

新人類読本―時代の旗手か落ちこぼれか

連載ということなんだけど(その後は一気に誤って広まっていって、「流行語大賞」はKKコンビが受賞するなんていう、ワケ分からんこととなった)、そのまたきっかけは筑紫哲也(当時朝ジャー編集長)が「なぜキー」をたまたま覗いたかららしい*1

ある日青年編集者のM君(25)がタクシーの中でそのページ*2を読んでいました。その時たまたま隣に乗り合わせていたのが某朝日ジャーナル編集長のC氏でした。M君の読んでいる雑誌をそれとなくカンニングしていたC氏の目にとまったのが、そのページのタイトルでした

ちなみにM君とは

Mの世代―ぼくらとミヤザキ君

Mの世代―ぼくらとミヤザキ君

のM君とは違います、念のため。

でもって、その前「YOUNG」は日本に上陸当時は怒りっぽかったそうだが、

土曜の夜と日曜の朝 (新潮文庫 赤 68-2)

土曜の夜と日曜の朝 (新潮文庫 赤 68-2)

Born in 1952 - 愛の世代の前に

Born in 1952 - 愛の世代の前に

すぐにそうでもなくなって定着していったそうだ。
その後「勃ちあがれよ」なんて歌で「オトコだけ楽しもう」ってな歌もヒットした。
でもって80年代になると「レッツゴーヤング」「ヤングOH!OH!」「ヤンヤン歌うスタジオ」なんていう番組名が消滅したころは、パルコ出版が非常にデカイ面してるころで、「感性差別社会」なんて香具師の口上を真に受けてる人もちらほらいたとか、いないとかはさておき、口にするのはちょっと恥ずかしい時期があったことは確かである。

その前のことはよー知らん。

若者たち/フォーク・アルバム

若者たち/フォーク・アルバム

若者たち

若者たち

*1:記事を読んではいないようだ

*2:「なぜキー」の該当記事