気をつけろ

40代の人間が松本人志大日本人』を観て、バスター・キートンなんて言い出して

ところで、これは勘でしかなく、勘でしかないクセに確信に近いのだが、当のバスターはずっと、自分が画面に登場することによって、空気を"超現実的"に変えてしまうという事実関して無自覚だったのではないだろうか。芸術家と呼ばれるのを嫌い、自分をイメージして書かれたというベケットの歴史的名著『ゴドーを待ちながら』を読んで"なんだかわからん"と言い放ち、"僕は人を笑わせること意外は考えてなかった"と語っていた彼が、あの「暗いファンタジー」を意図して作り出していたとはどうも思えないのである

に似たような文章を書いたら、気をつけろ。
そいつはこそっとケラに影響されている。

(§喜劇のこと バスター・キートン P174)