まじで目が点に

ロイホで夕飯食いながら朝日の夕刊を斜め読みしてたら「偏西風」に目が点になったままフリーズしてしまった。
なんと文化部の鳥居達也ってのが『ディパーテッド』を褒めている。

ストーリーは詳しくかけないが、マット・デイモンとディカプリオがそれぞれ対抗する組織に潜入し、スパイの役割を果たす。2人の軸となるニコルソンの存在感は圧倒的だし、ディカプリオらもうまい。見て損することはないだろう。

呆けてんのか、こいつ。アカデミー賞を撮った後見たなんてのがかっこ悪いっ!てのはともかく。この人ったら読者がみんな『インファナル〜』や他のスコセッシ作品を見てないとでも思ってんのか。
でもって「脳裏に刻まれるのは血しぶきの映像だけ、といっても過言ではない」とか書いてんだけど、だったらさっきの"2人の〜うまい"は忘れてんのに褒めたのとでもいいのか。
それで、その凄惨なシーンの多さについてスコセッシの「9・11以降の世界を描いた」なんて吹かしを真に受けて

しかし、だからこそ銀幕のなかでは「世界には希望はまだかすかに希望が残っている」ことを信じてみたいのだ。
バイオレンスは現実だけで「ザッツ・イナフ」(もう充分だ)

なんてほざいてんの。
なんかさぁ映画から「政治的意図」を読み取るのはかまわないんだけど、自分がしたい「政治的発言」のために映画を歪めんのは止めてほしいよ。
それから、現実のバイオレンスの方こそ"もう充分"なんじゃないのか。
まあ、そもそもあの映画に"殺戮シーンが多い"なんて思ってること自体がちゃんと映画見てない証拠だし、ちょっと自分たちになんかあったら"言論の自由"だ"表現の自由"だピーチクパーチクなのに、映画における表現の自由はどうなのよ。