品格あるいじめ自殺

ベストセラーになった『国家の品格』。「論理」より「情」が大事だってみんな思ってんだったら、みんな「あるある」許してあげればいいのにと思う今日この頃。
そういえばこの爺さんが「昔は援助交際なんてなかった」なんてほざいて、自分で検証しようともしない―あるある見て納豆買いに走るようなバカを喜ばしまたね。こういう人はまたまた放送される『千と千尋の神隠し』の湯屋スーパー銭湯とでも思ってみてんでしょうね。
でもってこれまた「昔はなかった」はずの「いじめ自殺」の徳川時代におけるケース。

が紹介してる『浮世の有様』よれば
天保2年、肥後熊本の藩校に通う澤田啓助(⒗)は、幼いころ父を亡くし、母と兄の手で育てられた秀才だったのだが、その才を妬まれ強烈ないじめにあった。我慢できなくなった啓助はいじめの加害者である少年一人を斬り殺します。
でもって周囲の人間は事情を説明し藩に裁許を求めようと勧める中、最初から自害の覚悟を持っていた啓助に母親は「人を殺していくべき理なし」と息子の決意を讃え、作法通り切腹させた。で、人びとは啓助少年を「生きていれば必ず藩のお役にたっただろうに」と惜しむとともに、母の毅然とした態度を褒めたたえたらしい。
まあこういうこともあったというこって。
藤原とか言う爺さんもそのビリーバーさんたちも、なんの根拠もなしに「昔は良かった」とか「昔は(そんな悪いこと)なかった」とか言う前に、こういう実例を出して「たーだ自殺するんじゃなしに、虐められたら相手をぶち殺してその後考えてもいいんじゃない?」とか言えばいいのに。