別冊宝島のくせに

けっ、近頃の別冊宝島ときたらぺらぺらで
保守反動思想家に学ぶ本 (別冊宝島 47)

保守反動思想家に学ぶ本 (別冊宝島 47)

やら『巨人列伝』、『現代思想のキーワード』『現代思想入門Ⅰ・Ⅱ』なんて出してるころに比べたら・・・
なんて書こうと思って買ったら、確かに若干の薄さを感じたもののかなり良い本だった。変な先入観はいけませんな。
特に巻頭の鈴木邦夫さんの「なぜ日本は右傾化するのか」には思わず手を叩いてしまった。

そして、自分たちはバラバラな個人なのに、一気に国家に繋がる。いや、そう錯覚する。「マイ国家」だと思う。だから日本への批判は自分個人への批判だと思う。中国や韓国で反日デモがあると、「なめられるな!」「やっちまえ!」と叫ぶ。「北の核は許せん。日本も核武装しろ!」と喚く。それで自分が強くなったように思う。なんせ自分は国家と等身大の巨人なのだから。

そうそう「セカイ系」なわけよね。
でも、鈴木さんがこんなこと云うと「右翼のくせに」なんて声が左右両方からきこえてきそう。