も一度読む

ざっと読みました。
タイアップの歌謡史 (新書y)
ひとまず使用された参考文献の多さ*1に感心するとともに、その発行年度に意外に研究自体の歴史の浅さみたいなものを感じた。また、他者の著作での発言が引用されてることも多いのが若干もどかしいような気もした。
でもって感想はも一度読んでから・・・

さてさて意外に政治的な本?

参考文献の発行元に大月書店があるなんてことはこの際問題ではない。
やはり80年代の歌謡曲(界)を象徴したTBSのモンスター番組「ザ・ベストテン」のフェアを示すのに(P121『ザ・ベストテン』とイメージソングの時代)

Jポップとは何か―巨大化する音楽産業 (岩波新書)

Jポップとは何か―巨大化する音楽産業 (岩波新書)

を引用するというのが心憎い。
原稿執筆時点ではあの事件は起きていなかったのであろうが、やはり気になる。

さて何故言及されていないのか

ヴァーチャルプロフィール戦略の章で辻仁成脚本のドラマ『愛をください』から主演の菅野美穂が蓮井朱夏(劇中の芸名)名義でリリースした

ZOO

ZOO

が紹介されていないのはともかく、角川映画をクローズアップされてないのは何故なんだろう。
薬師丸ひろ子 ゴールデン☆ベスト

薬師丸ひろ子 ゴールデン☆ベスト


(注)写真は『女王蜂』のパンフの裏。ただし、この映画は主題歌がヒットしてるわけではないのでこの本の扱う範囲の外にある。ただ、化粧品メーカーとのタイアップなんで。

*1:今度リストにしようと思う