図書館から三冊

アメリカで日本のアニメは、どう見られてきたか?
パトちゃんの『オタク・イン・USA 愛と誤解のAnime輸入史』と比べようかと・・・作者の品性の差を。
幻の怪談映画を追って (映画秘宝コレクション)
あれ、持ってなかったっけ?で、持ってなかったんで。
元祖怪獣少年の日本特撮映画研究四十年
タイトルに魅かれて…で、ちょっと読んでみたら面白い。

(『ウルトラマン』において)これらは全て実相寺昭雄監督作品だが、はっきりいって面白くない。
(ハヤタがスプーンを挙げるシーンについて)この演出が凄いという人もいるが、そんなことは絶対にありえないと思う。

などの円谷・怪獣に纏わる話も当然面白いのだが、それよりの作者の生い立ちがメチャクチャ面白い。
特に兄弟のことについての

私には姉がふたり、兄がひとりいるが、今となっては年齢も知らないし、姉にいたっては名前さえ失念した。私はそれほど家族の情愛といった世界に関心がない。
(下線強調僕)

には腹を抱えて笑った。怪獣だったら名前だけではなくスペックまで覚えてるくせに。
あと、子供のころ貧しくて買ってもらえなかった雑誌の付録のバッジの話にわざわざ

バッジといえば私も善行賞というのを二回もらったことがある。(略)子供の顔が描いてある小さなバッジで、ひとつはなくしてしまったが、ひとつは今でも持っている。

ってな文章をくっつける性根がたまらん。僕ら凡人が読むと特に"ひとつはなくしてしまったが"って文は不必要だと思うが、コレクター気質なんだろうなぁ。