今年度暫定NO.1映画
右の画像とこの映像で(クレジットの黒沢満・丸山昇一も含む)心にぼっと火がついた人だけ読んで下さい。
こうやって、映画の姿が垣間見えてきたら、おそらくこんな反応が出てくるだろう。
「こんなん『スケバン刑事』じゃない!!」
バカ言ってんじゃない。これこそ「スケバン刑事」じゃないか。
そもそも和田慎二の原作自体が、宝塚*1ミーツ東映なんていうハイブリットというより不自然で無理のあるシロモノ。分かりやすくいえば、鳳蘭主演で
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でも、そこは東映。篠原とおるや家田荘子の作品の映像化で衆知の通り、原作を捻じ曲げることぐらいなんとも思ってない(というか1ページたりとも読んでないこともある)会社である。『不良少女と呼ばれて』から始まった美少女アクション・学園バトルブームに満を持して(でもないだろうけど)『スケバン刑事』を投入する際に、ヒロインに宝塚でいえば男役ではなく娘役を投入した。そう、鳳蘭でなく純名里沙(現りさ)ー朝ドラヒロインでいうなら、山口智子や、田中美里、宮路真緒ではなく、沢口靖子、安田成美、石原さとみ系の斉藤由貴を起用した。これはまるで『大長今〜宮廷女官チャングムの誓い』の主役チャングムをイ・ヨンエでなくパク・ウネに任せるような腸捻転気味なキャスティングなのであるが時代(というか当時のガキ)はそこに燃えた(萌えたのかな?)
その意味でモーヲタが「スケバン刑事ならあややではなく、よっしぃやミキティやゴマキじゃん」とかほざいているのは、本質を全く理解しない妄言である*2。
次期シリーズ『Ⅱ・少女鉄火面伝説』では南野陽子でさらにその路線を続ける(その後ナンノのキラーぶりが暴かれることになるのだが、松浦亜弥のそのあたりのことは本日放送の「ハロモニ」を確認のこと)にあたって、原作の持つダークさのベクトルを明後日の方向に持って行き
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でもって次なる『Ⅲ少女忍法伝奇』で映画『魔界転生 [DVD]』(81)『asin:B00005MIG5』(82)で復活させた山田風太郎で勝負にである。
ここで確認しておきたいのは山田風太郎と東映の関係である。世間では
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ここまでくれば今回の東映α『『スケバン刑事コードネーム=麻宮サキ』がまぎれもなく東映の「スケバン刑事」以外の何ものでもないことが分かるだろう。
え、だからといってあややが木いちごの香り漂うコスに身を包むってのは納得いかないって。
だったらこれでどうだ。『宇宙刑事ギャバン』(82)→『ロボコップ [DVD]』(87)→『『女バトルコップ』(90)
それでも納得できないなら『特撮最前線』ならどーだ。
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この映画が今年度公開映画の暫定チャンピオン*4であることは間違いない。ただここで言えることは、統一戦は絶対に行われないってことだ。
何故僕がムキになってるか
だってー、これがヒットして続編が作られるなんてことがあって、海槌麗己の娘(何時生んだとかいうな!)なんていう役があるとしたら、
栗山千明の逆襲
が見れるかもしれんやん!!
藤本美貴が2代目杉本美樹(名前も似てる)を襲名して『0課の女』のリメイクでもいいけど。
※参考
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『夕焼けTV番長(洋泉社MOOK 映画秘宝)』洋泉社
『なつかしのTV青春アルバム!―特撮・アクションドラマ篇 (文春文庫PLUS)』文芸春秋
『TV青春アルバム』東京ニュース出版社
『官能のプログラム・ピクチュア―ロマン・ポルノ1971ー1982全映画 (ブック・シネマテーク 6)』フィルムアート社
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山田風太郎wiki - Seesaa Wiki(ウィキ)
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