完敗

というかもう先が見えた。昨年のマリスタ三連敗の際に感じた、これではPSではこのチームの上にはいけないとおんなじ。
http://www6.nikkansports.com/baseball/professional/score/2006/200608270hl.html
スコアの8対5という結果ではなく、勝ちに行く戦略・戦術・意思においてすべてにおいてライオンズが優っていた。
一昨年・昨年と同じくクロスゲームとなるのならば、もう結果は見えている。


一回裏、前日2失策の石井の緩慢な守備が大村の内野安打を生む。珍しく大村が動いて、ムネがきっちり進塁打、松中の適時打で先制と幸先の良いスタートだった。で、その後のズレータの三塁ゴロに対する石井の軽率な送球(結果はアウト)が伊東監督の逆鱗に触れたのか、次回の守りでキッパリ中村にスイッチ。
3回表、寺原の投球動作は掌握済みといった盗塁を決められる。片岡の盗塁死にしたって、どっちともいえる亀田ディシジョンだったし。
4回裏、同点に追いついて尚無死2塁走者・柴原の場面。オカワリくんの深い三塁守備に対してなんの仕掛けも見せないホークス打撃陣。で、そこがライオンズの守備の隙なのかというわけではなく、別の場面で走者有で打者、大村・川粼の場合はオカワリくんは前へのケアを見せていた。ハナから何にもしてこないと相手に思われていて実際に何もしないということ。
そんな自らモメンタムを相手に渡す行為が良い結果を生むはずがなく、続く5回表。細川の本塁打はともかく二つの盗塁を絡められ2失点。単打が得点に結びつくチームと長打もしくは連打ではないと点を取れないチームの差がくっきり。
そもそも五回の大村を止めないのに、8回の本多を止める不思議な三塁コーチってなんなんだろう。本多のあの場面はやはりプレイオフの少ないチャンスで得点を取り合うことを想定したら絶対に回すケース。昨年の悪夢の里サト打の際の西村コーチのGOで敗れたことがなかったことのようだ。本多のベースランニングに問題があるとの話もあるが…だったら、もういい。
留めは意図の読めない継投。竹岡・杉内と失点を重ねた後ルーキーの柳瀬顔見せ登板で「負け試合」モード(それ自体は悪いことではない)と思いきや、吉武をつぎ込むという最大の謎。
http://baseball.yahoo.co.jp/npb/player?id=11292
まさか今シーズン50試合も投げてる貴重なセットアップマンに調整登板なのか?だったらそのモードに入る前に投げさせ、ギブアップしてない姿勢を見せるべきだったのでは。
それから試合を通じて松中の左翼守備が目を覆うような状態。一点のせめぎ合いになった場合の致命傷になる可能性がおもいっきり浮上。後、走者有りの場合に盗塁警戒の長ーいピッチャーの間合い・牽制に完全に飽きてるのが丸見え。やっぱこの人日本で内野守るように出来てないよ。
とにかく相手投手が不調で序盤に大量得点を奪えないような、一点の取り合いではホークスはライオンズには勝てない。
というか今のままでは今年のパ・チャンピオンシップは北海道@所沢になるかも。