右半身のド純情

昨日地下鉄空港線でこんな光景をみた。
僕のトイメンが

 女・(空)・男・(空)・女・・・

てな風になってて、その男ってのが、顔は男前(notイケメン)なのにどっか服装がもっさくてなんか自信なさげで、髪がゆるーい天パなんだけど、僕らが高校時代に美容室に明星のヘヤカタログを持っていって"こんな風にして"と要求してやってもらった−まあ当時のシブガキ隊みたいで、個人的には羨ましいなぁ、というか20年前なら羨ましかっただろうなって髪型ってのが微笑ましい人やったのね。
でさあ(ここからが本筋)、その男の右側(僕からは左側に)女の人が座ろうとして
「ここ良いですか」
って訊いた途端、こいつ硬直してやんの。たぶん母親以外の女性に話しかけられたのすっごい久しぶりだったんだろうね。
彼が無言で頷くと、そのわらべのたまえ+美保純みたいな女の人は何事もなく座ったのだが、それから彼の苦行が始まったのである。
おそらく「自分から彼女に触れたと思われるのは心外だ」みたいなメンタリティが働いたのだろうな、右腕と右足を絶対彼女のテリトリーに入れないようにしてたんだ。
でもって、女性の方が先に降りたんだけど、そいつったら彼女が立ち上がった瞬間に体の緊張を解いて、彼女のいた場所の感慨深げに眺めてふーっと息を吐いたんだ。
僕はこいつを断固支持する!