ジージャンズ
"サブカル保守"、(続)サブカル保守、"でも、やるんだよ"に続いて"ジージャンズ"について、でやんす。
Wash番長のエントリータイトルは
いつも心にジージャンを―J‐Video’90s傑作選150 (映画秘宝)
- 作者: みうらじゅん
- 出版社/メーカー: 洋泉社
- 発売日: 1999/07
- メディア: 単行本
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舞台の上から見えた客席、自分と同じイカ臭いジージャンズの群れであった。その女っ気をまったく感じさせない会場にキャメロンは生まれて初めてショックを覚えたのだ。(略)
若い頃からずーっと映画のことばっかり考えて生きてきた。その結果がいやにジージャン好きなマニアック集団。
でもって、続いて発行された『映画懐かし地獄70’s (洋泉社MOOK―映画秘宝)』の同じく巻頭マンガの「オレはそれを「モテね映画」と呼ぶ」の
"映画は一人で観るもんだ!"と決めたその日から、オレの観る映画はすべて『モテね映画』というジャンルに属した。
が高らかな"ジージャンズ宣言"であったのではないかと思う。
で、そのみうら"ゴッドファーザー・オブ・エイガヒホウ"じゅん先生が、なぜ"映画は一人で観るもんだ"と決めたかは『いつも心に〜』の前書きに詳しい。学生時代にマジで心に傷を受けるような体験をして、そう心に決めたみうら先生はこう続ける。
僕はその時から"映画は一人で観るものだ!"と強く心に決めたのだった。そのときもジージャンは「その通り!」と背中で励ましてくれた。この世の中にはアベックで観る映画と、それ以外がある。結局は映画をラブホテルまでの前戯と考えている奴がいる。(略)でもね、そんな奴は映画好きじゃないからね。僕はキリリとジージャンの襟を正した。
ただ、みうらじゅんのジージャン姿ってあまり見かけないでしょ。そう、みうらじゅんはその後でジージャンのダサさに気付いてジージャンを脱ぐわけなんですね。で、疑問を持つわけです。
映画が好きなこと、モテないことは別なんじゃない?映画を深く愛することでコンプレックスと戦う勇気無くしてはいないか?
で、こう宣言するのである。
いつの日か、エンターテイメントの話術を身に付け、『サンダ対ガイラ』や『サボテン・ブラザース』で女子を映画の世界に引きずり込んでやりましょう!
ただ、一般女子にこの方法論が有効であるという話は一向に聞かれず、やっぱ『セカチュー』だの『今会い』だのの前戯映画の方が圧倒的にモテてるとこ考えるとジージャンズの道は険しい・・・のかな。
*1:ホントはもっと前から使われているかもしれないけど