しかしまあ見飽きた光景

WBCアジアラウンド。負けることは別にかまわない。ただ、負け方が凄い気になる。どうもこうも王貞治らしい結果。王さんが監督と決まった時からある意味決まってたといってもいいような。ここまでハマるとは思わなかったけど。
いい加減、思考能力も記憶力も欠如している、はっきり言えば"頭の悪い"この国の野球を巡る言説も気付いていいはずなのに。まあ今日もボス猿も見に来てたけど。アテネほどじゃないにしても、野球を「いい選手を集めればそれで勝てる」という考えは改まることはないんだろうね。
しかしもうこの結果は想定内も想定内、当然の結果。
ところで、頭の悪いみなさんは散々去年のPO、日本シリーズで「実戦勘」だの「試合感覚」なんてアホらしいこと言ってたけど、今回のスタメン固定・交代の乏しい戦いってのに何も言わなかったよね。やっぱりバカなのね、あんたたち。なんだかジーコとも似てるし。
それから、監督もメディアも昨年一昨年PO(+去年の日本シリーズ)の反省が全く生かされた気配がない。というかおそらく反省してないんだと思う。戦前盛んに言われた「日本が戦力が上」というタワゴト。そっくり「ホークス」や「タイガース」に置き換えられるではないか。この前のオリンピックのメダル予想でさえも教訓になってない。脳味噌のしわがないんだろうね。
まあ、こんなこというだけでは「後だしジャンケン」といわれかねないんで。どう負け方が悪いかをあげてみよう。

①繰りかえすがスタメン固定と交代の少なさ

これだけの選手集めた意味ないじゃん。
で、代打に出た選手の「実戦勘の衰え」ってのPO、日本シリーズの比ではないだろうって。
もうこの形に拘ってというので昨年マリーンズにやられたのにね。「一番イチロー4番松中は固定する」って言ってたのに。

②一点を取る思想の欠如

決定的なのが7回裏無死一塁走者イチローの場面。ベンチには宮本がいたにもかかわらず、西岡に犠打を命じて失敗。しかし、これを監督経験者である解説の星野、東尾でさえ気付かないお粗末さ。まとめてバカ。
西岡があの場面で送りバントを決める確立は非常に低い。またク・デソンの牽制・クイックの上手さを考えてイチローの盗塁が厳しいというのなら、宮本に交代して手堅く送るという策も有効だったはず。そのまま西岡ならバントではなく、バスターを含めた方法を考えるべき。

③一点を守る工夫のなさ

韓国がソン・ヨンドルがこまめにマウンドに行き、状況に応じた投手交代を懸命に行ったのに対して、日本の交代の不味さはもうホント見慣れた光景。やっぱり王さん。今からでもピッチングコーチを権藤さんにやらせるくらいのこと考えた方がいい。本気で勝ちたいなら。
石井の球が走ってなかった、それで変化球打たれるってのもホント何だかなー。でもって本当にあの場面の捕手は里崎で正解なのかも考える必要がある。谷繁は遊びや応援で来てるわけではないんだけどな。やはり去年の印象が強いのは仕方ないけど、緊迫した試合の経験は谷繁の方がずっと上だろう。
そいえば「うちとロッテが合併したら向こうの選手は試合に出れない」なんて発言もあったなー。

④驕り

もうこれも繰り返しになるけど、ホント「戦力的に上」ってのは止めた方がいい。そもそも戦力分析なんかまともにできてないんだから。
王さんは先の発言も含めて、対戦相手をあまりにも低く見積もりすぎ。


全国の皆さんはなれてないだろうけど、もう僕は慣れっこなんで・・・
例えば99年の日本シリーズ。ドラゴンズよりずっとアンダードッグだったホークスが勝ったではないか、日本中が「サクモトって誰?」って中で。そういうことが起こるのが野球じゃないの。不確定要素がサッカーやその他の球技よりも多いんだし。