スモールベースボールの行方

土曜日の紅白戦を見て

○エアー・じょーしょン23番城所の好調。内野安打1本というのが吉。
○本多が内野陣で唯一「雑」じゃない守備。
だが、しかし掲げていた「スモールベースボール」の実現は遠い。というかベンチを含めて方向性が全く見えてこない。
●城所以外が振り回していて外野フライを量産。どっこも変わってない。単に小久保(バティスタ)、井口、バルデス、城島が抜けて松田、江川が加わったというだけの印象。早い話が単なる戦力ダウン。仮に城所がいいとしても村松、柴原の代わりというだけチームを変えるという意識は全く見られない。
紅白戦でセーフティバントの構えを見せたのは城所だけ。例によって松田、江川の三塁守備は深いというのに。
また、走って仕掛けるという場面が余りにも少なすぎ。バントからバスターへの切り替えなどもなし。この日の紅白戦だけがそうなのかもしれないが、7イニングもあれば、変わる意識があればどこかで見えるはずだと思うだが。
●紅白戦メンバーがそもそも疑問。将来の大砲候補江川、松田を起用している時点で「SBB」への移行などどこへやらである。でもってこの二人と明石の守備がほんとに雑。
あのー初芝の打席のこと忘れた?
※去年のPOでの敗戦が全く分析されていないとしか思えない紅白戦だった。
走り負け、守り負けしたんじゃないの。
でもって福岡のメディアが例年通りのお目出度さ。危機感0。何だかトリノ前の日本スノボ陣へのメダル期待みたいだ。松田のバッティング好調とか囃しているが、SBBはどこにいったんだよ。勝つためにはそれへの転換が必要だったじゃないのか。
マジな話、チーム、メディア、ファンが昨年、一昨年負けたことが何の教訓になってない。
二年連続一点の取り合いで負けてんだって!
●三番打者。バティスタがどうのこうのでなく、別々にでも任される人材が欠けている。
とにかく現在注目されているOPS(出塁率長打率)の高さを示す選手がいない。
松田、江川の成長を促しながらの勝利なんていう余裕があるとは思えない。また、カブレラ、宮地ともに長打率が低すぎて余りに家賃が高い。
だからこそのSBBだったのにね。

報道を通して

●的場の盗塁阻止率の高さ。これまたノータリンの福岡メディアは的場の成長と褒め称えているが、思い出してほしい。昨年のPOで的場がマスクをかぶった時と日本シリーズ時の矢野と対した場合の西岡のリードの大きさの違いを。的場が大きく成長したと見るよりもホークスの盗塁技術の無さを物語っているのである。
昨年POの前、日本シリーズ後のマリーンズの高橋コーチが「川粼にしても大村にしてももっとリードとればいいのに」と発言していたのを思い返したら分ることなのに。
●斉藤の調整遅れ。危惧されていたフォームの改造が上手くいっていない。

まーただ、単なる打ち合い、投げあいでも下位のチームとは五分の星にはなるだろうから。
今年のパ・リーグは面白いぞ。マリンズが独走しなきゃ。
バファローズ戦の白星激減する。期待していた空中分解はなさそう。大沢親分との対面で清原が「六番打者」を納得していたのが、もうバファローズに吉。セラフィニ移籍はマリーンズよりもホークスに被害大。
また、グリーンスタジアムの内野芝はホークス三塁手を悩ませるに違いない。
※そもそも対マリンズ、対ライオンズは勝ち越してないんだって。
※たださ、ライオンズってば現場のやる気ことごとく打ち砕く背広組さんたち、あいつらどうにかならんのか。