華のある職人の技
- 作者: 山田風太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1999/04/15
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巻末の日下三蔵氏の[忍法帖雑学口座6]でも触れられているが、主人公の初登場が230頁目ってのは余程の自信があってのことだろう。しかも「一人寝そべってる人間があった」なんていうあっさりとした登場の仕方。
この時代の新聞小説の読者って我慢強かったんだねー。あと、今より日本人全体の知的レベルはずーうっと上だったんだろうね。例えば由井正雪の登場時の名乗りが「拙者(略)由井民部之介と申す浪人者でござるが」という風に「分る人には分る」言葉選びをしてあったりする。
それから感心したのが無茶苦茶書いているようで、大きく「史実」を破壊しない構成になっているところ。後、「強さのインフレ・スパイラル」を戒めている点も好ましい。十兵衛にしても「超人的」であっても決して「超人」としては描いておらず、そのブレーキの踏み方がまことに絶妙である。
まさに「忍法帖の最高傑作」の名に相応しい作品だった。
でもって
下巻を読み終わって余韻に浸る暇もなく
- 作者: 石川賢,山田風太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1998/11/12
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・・・!・・・
なんや、これは。
いきなり上で誉めてた部分をぜーんぶブッチギリ。のっけフルコン・セメントの連続で"強さ"はペセタ並みの極度のインフレ状態。
仮にも伴天連の天草四郎に「成仏しろ!」なんていうメンタリティは完全にどうにかしてるし、徳川時代に『手天童子』と『バイオレンスジャック』やっぱり『デビルマン』・・・いやはやなんとも・・・なんてのは完全にダイナミック(プロ)ワールド!思わず
- 作者: 永井豪,ダイナミックプロ,草野真一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1999/02
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こっちもサイコー!
誰か今すぐPJかスピにこの本送れ!
そうれはそうと・・・ホントに山風先生はこれに何にも言わなかったのか。