恋愛の相談なんていうのは、僕には似合わないし、何の力にもなれないはずなのだ。
しかし、学生時代になぜか後輩の女の子から相次いでその手の相談を受けたことは以前にも書いた。何故僕に相談するのか分らないっていうのにほかの後輩の女の子がけっこうおだててくれたなんてことになってたはずである。
しかし、この前、そのことが話題になったときおそらくこれが正解なんじゃないかという答えが出てきた。
「その時椣平さん、けっこう静かだったでしょ」
「うん、何言っていいのかわかんなかったから」
「その娘たち、黙ってるあんたが見たかったんじゃないの」
・・・そこまでして。
でも、妙に説得力があるんだ、これが。