昭和な3時間

ひとまず1時から『聞かせてよ 愛の言葉を』を見る。聞かせてよ愛の言葉を 1 (クイーンズコミックス)
いきなり、その倒置法に腰をぬかす。
主役の二人が松村雄策と伊東かずえで、当然制作が大映テレビ
で、監督が江崎実生、伝説の『スチュワーデス物語』『スクールウォーズ』の演出家である。
誰が見たいんだ、こんなの。「大映イズム」とか言われても、あれって揶揄語だったような気がする。今で言うところのトンデモである。制作者の意図と違ったところで楽しんでいたんだって。あれって作ってる方がマジだったからこそ笑い甲斐があったんであって、それを「狙い」でやられてもなぁ。
それにしても『ちゅらさん』『もっと恋せよ乙女』と岡田恵和作品という「なさげな設定でのありげな日常のリアリティ」なもんではまってた山口あゆみが逆に浮いてます。多分、3年後彼女の履歴上では「なかったこと」になりそうだな。
誤解があると困るので言っとくが、大映テレビは現在の日本において異様なのでなく、80年代でも充分異様だったのである。80年代ブームと言うのを何か勘違いしてないか。
一番笑えるのが『乳姉妹』と『ポニーテールはふり向かない』の販売元がエイベックスっての。
しかも、原作が『風の輪舞』の津雲むつみ。『冬の輪舞』が始まったとき、まるで『乳姉妹』+『風の輪舞』のようだと言われたもんだが。ということで『冬の輪舞』を見る。

で、KBCの2時間ドラマ再放送枠で昭和の土曜ワイド、主演が松尾嘉代。貫禄が違います。
マジで風邪で休んだ子供に見せて勘違いさせたい3時間だ。