「マニア」の犯行

大阪の小学校での死傷事件。またしても「ゲームマニア」の犯行ってことになってしまいそう。
確かに安直に「何か」の責任にした方が楽なんだと思う。彼がそこに至るまでの様々な事象の積み重ねを考えるのが面倒なんだろうし、あと自分にも凶行の可能性があり、それを抑えているものが何なのかとかなんとかを深く考えたくないってのもあるのだろう。
しかし、卒業文集をみる限り「C3PO」を「GP30」と書くような人間がマニアであるはずがない。というかまあゲームは好きなんだろうが、頭は悪いということが判るだけだ。第一、小学校の卒業文集でなんかを量れると思うこと自体がお目出度い。多くの人が間抜けなことを書いてたりして、全く関係のない生涯を送ってることのほうが圧倒的に多いのだ。辻希美や川上慶子の方が例外なのである。
Mくんの事件の時も「島田歌穂と甲斐智恵美の区別もつかないヤツ」をオタクの代表にされても困るなぁと思ったもんだが今回もいっしょ。
別にゲームが全く今回事件に無関係だと思わないが、それ以外の要件がたっぷりあるということを検証なしにゲームの影響をとやかく言っても仕方がないのではないか。
彼を「ゲーム社会」の被害者とかいって非難したり逆に擁護するつもりもない。今回も卒業文集にゲームのことが書いてあったそれ以上でもそれ以下でもない。そりゃ、アバランチに憧れて都庁を爆破しようとしたとなれば話は別だけど。それにしたってエアリスやユフィに救われた人間が同時にいるように、ゲームが持つあらゆる影響の一つに過ぎない。
この事件の彼のことを僕らは何も知らないし、彼をそこにおいこんだものをまだ「誰も知らない」。なのに今からピーチクパーチクいうのは明らかに間違っている。