I suppose it's a bit too early for a mori‐soba

もう本当は今日は上の文で終わってよいのではないかという気分だったのだが...
というのも実は『コナンドリル』コナンドリル―オフィシャルブック(「明石屋電視台」でも問題になるほどのメジャーな『名探偵コナン』の(多分)オフィシャルガイドブック)の酒のコーナーにケチつけようと思い、酒のことをネットであれこれ調べる。主人公が工藤新一で父親が工藤優作という『探偵物語』リスペクトな作品であるならば、当然紹介するシェリーは「ティオ・ペペ」じゃないと可笑しいだろう。あと作者がオススメの回を第2話「サーフ・シティ・ブルース」としているのは、おそらく一番工藤ちゃんが探偵らしい(逆に言えばシリーズの中では異質)だからである。そのラスト近くに「長いお別れになりそうですな」という台詞が出てくるのであるから「ギムレット」を外せんだろう。なーんて考えた。
では『長いお別れ』に出てくるジンはなんだろうと調べてみた。
何のことはない。

A real gimlet is half gin and half Rose’s Lime Juice and nothing else.

ライムジュースの指定はあるもののジンの銘柄の指定はないじゃん。徒労。まあ元々このレシピは甘いってんで評判はよくないもんだからんなあ。
お腹がすいたので日清焼きそば作って食う。何気に買ってしまった『ソバ屋で憩う』ソバ屋で憩う―悦楽の名店ガイド101 (新潮文庫)を読んでたら、あっさり日向子ワールドにハマってしまい、自分のやってることが無粋に思えて来る。ジンの銘柄なんかで目くじら立ててる自分が恥ずかしくなる。
でも、いいなあとは思うものの一向に食べたくならない自分に気付く。そう、僕の麺類ランキングの中で「蕎麦」は決して高くないのである。相変わらずの自分のチグハグさを思い知る。だったら読まなくてもいいような気もする。というかよく考えたら去年久しぶりに日向子熱が三日ほど再燃した時もこの本は「蕎麦のはなしだもんなあ」と買わずにいたのを思い出す。
なぜ買った?なぜ読んだ?なぜ面白い?なぜ食べたいと思わん...
ああやっぱりタイトルだけで終わっとけば良かったと思う。