拝啓清原和博様

清原様が「飛ばないボール」を歓迎していると聞いて心配になっています。
その歓迎の理由というかその奥にあるものが気になっているんです。
そう「ワイだったら飛ばないボールでもホームランにしたるわい」なのか「そんなでかいホームランは必要にないんや」なのか。
思い出してみてください。あなたが高校を出て誰もが驚愕たのは、プロの球を軽々とフェンスオーバーする「力」でなく、易々と右中間に運ぶ「センス」や「技術」だったのではないでしょうか。
森監督が４番に指名したのもミサイルを前後に従えた打線の「核(弾頭)*1」を期待したからではないでしょうか。
いつだったか、あなたはホームラン王を争っていたシーズンの終盤、思わず打ってしまい見事にセンター前に運んで「しまった」ことがありました。思わず反応してしまったあなたに評論家やファンは「これだから清原はタイトルが取れん」と口にしてましたが、心の中では「それにしても上手く打つなあ」と思っていたことでしょう。
あなたのホームランの種類は松井秀喜のようなどこまで飛んでいくようなものでなく、落合博光のようなドームであろうと広島市民球場であろうと計ったようにフェンスぎりぎりにすぽっと落ちる、しかし試合を決めるようなものであるべきだったんではないのでしょうか。
もう一度伺います。
「飛ばないボール」を歓迎しているあなたの心の中にあるのは
「それでも飛ばしてやる」ですか？
それとも「そんなに飛ばす必要はない」ですか？
巨人が大っ嫌いな僕としては是非前者であってほしいんですけど。

*1:弾頭はミサイルの先端にはない