今日の数冊

源頼朝源頼朝 (岩波新書)
この本さあ、時代背景をそれなりに詳しく説明したために、半分近くきても頼朝はなんも活躍してない。うーん、結局は頼朝って混迷の時代に出てきて、北条時政の神輿になったというだけという気がしてきた。だから、本人死んだら掛けていた梯子を取られちゃったんだろうね。なんか神君家康が崇拝していたとかなんとかで江戸期以降にフレームアップされちゃったけど、実はさほど傑出した人ではなかったわけだ。ただ、その「貴種」=「玉」としての存在価値が突出していただけなんだねえ。
なーんだ。だったら「義経」のことにしてもその政治力学的な場のなかで理解されるべきで、さほどドラマティックじうゃないのかも。
そういえば、『新選組!』で「史実と違う」なんて騒いだヤツ!今回の相撲とか竹とんぼは確実に史実なんだろうな。おう。
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Momiji/8075/sumorekishi.html
これを読んでいると「上昇志向」の塊の清盛が自分の息子たちに「相撲」=「スマイ(素舞)」なんて取らせるとは思えん。
http://www.recreation.or.jp/culture/03/04/main.html
流石は六波羅様!その時代にはまだ無いもんまでつくっちゃうとは。
おっと、もちょこっと我慢して読もうっと。
保科正之保科正之―徳川将軍家を支えた会津藩主 (中公新書)
この殿様がとてつもなく偉い人だということは充分判った。それとこの人がなんでさほど「歴史好き」(あと、経営を歴史的人物で説明しようとするタコ)オヤジにさほど人気がないのかも分った。
この人とか雨森芳洲なんかは「ちゃんと」している。ただ、それが「過ぎている」のである。だもんで、このような人物を範に取ろうとすれば、『太陽』とか『プレジテント』、『歴史読本』なんてので経済を語らずに、日経等の専門各誌・各紙や経済の専門書やサイトを読んで、現実に対峙さざるをえないからねえ。
ただ、やっぱりこんな「ちゃんと」した人たちがもっと注目されんと、この国もいい加減不味いと思うぞ。
で、これは買わなくちゃ。『横井小楠―維新の青写真を描いた男 (新潮新書)横井小楠―維新の青写真を描いた男 (新潮新書)