ネバーランド

博多駅「ふきや」でミックス大。いつになくソースが甘い。
ブックオフで2,3冊
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ガスホールのある建物の1Fの喫茶店でコーヒー、先ほど買った『ニュールーディーズクラブ 特集パンク・ロックの横顔』をちょっと読む。立腹。
開場10分くらい前に2Fに上る。
いつになく美しい女性が、それも少なからず一人で来ている。普段は映画は男におごってもらうもんと決めている、そんな美人が自ら葉書書いて試写会に応募するとは、さすがデップ様。。
まあ、ただ、何をカン違いしたのかジャリ向けと思ってるのかオバサン数名とそのガキ4,5匹がロビーで輪になって弁当広げておった。FBS何考えてんだ。こんなんヤツラ一番プロモーションにならんだろう。まあ、僕に見せるのもどうかとは思うが。
スポンサーが健康食品の「エバーライフ」。悪い冗談というかサタイヤというか…いや全く何にも考えてないだろうし、映画なんか見て決めてはないだろう。単に「ネバー」と「エバー」ただ、何かターゲット外してなさそうなのが怖い。こんな映画で感動するヤツはヒアルロン酸って聞いただけでプラセボ全開しそうだもんな。
上映前、FBSの館アナが前説。テレビより不細工というのが逆に嬉しい。普通逆だろう、画面じゃ大したことないけど実際見るとってな具合でさ。
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で、本編。
脳みそを使ってない画面構成*1や演出*2とデップ様とこまっしゃくれたガキ*3の沈痛なフリ*4な演技のギャップにトホホ。
第一「誰もが知っている物語の、誰もが知らない事実」という宣伝文句にふざけんなという気がする。そんでもってそれが外れてないので余計タチが悪い。「誰もが知ってるピーター・パン」ってのはディズニーが毒抜きして広めたもんなのに、そこから一歩も踏み出していないのは何故なんだ、おい。だから、カッコだけはいっぱしだが、20世紀初頭の大英帝国の憂鬱とかも無し、「アンファン・テリブル」も思いっきり寸止め。みんなの期待を裏切ったり、改めて原作の再評価を促すとか言う志はゼロ。ぜーんぶディズニーなピーター・パン。*5。しかし、そんな志持ったりしたらモノを考えたくない多くの観客に背を向けることになるし、親会社ディズニーが黙っちゃいないだろう*6(あと榊原郁恵のファンとか伊藤薫のファンとかも…それはないか)から、これで正解なんだろう。例によって本国じゃ興収的にはコケなんだけど外国の回収でOKという、このごろよくあるパターンだから日本お得意さんだもんね。
ということは、「オスカー」本気で狙ってるな、ミラマックス。そのためには余計な作家性はいらんということですか。そういえば『ビッグ・フィッシュ』獲れなかったもんね。

僕は面白くなかったけど、昨今大流行の「純愛」*7なとこもあるし、それに「ピーターパン・シンドローム*8なんていうアホな言葉を持ち出して誉めるタコも出てきそうだから日本じゃヒットするかも。

それにしても、ピーター・パン役の姉ちゃんの胸の谷間を映す意味どこにあるんだろうか。眞鍋かをりか、お前。

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あとも一個。会場ではがきサイズの何かもらったけど失くした。割引券になって、あとこの映画を応援するとかなんとかでブログやサイト貼っつけるのどうのこうのと書いてあったような。いやあ、ここ貼っ付けちゃいかんだろうし。

*1:冒頭の客席のシーンで、もうダメっと思った。その後、そのまんまのテイストというかレベルのシーンがだらだらと続く。

*2:現実と夢想のトラジッションがティム・バートンと雲泥の差。思い付きをそのまま画にしましたという粗雑さが溢れてこぼれている。マジで今からやりますよという合図でそれが始まるからサプライズの欠片もないんだ、これが。

*3:実はそこがピーター・パンの本質なんだろうが、それを安直なハートウォーミングに着地させているのが×。

*4:そんな台詞あり

*5:なんか「知ってるつもり」という胸糞悪い番組を思い出した

*6:ワインスタイン親父もそんな金にならんケンカしないだろうって。『華氏911』の時と違って

*7:やっぱ大迷惑で無自覚

*8:こんな言葉自体がディズニーの影響下なんだもんね