『実録マフィア映画の世界』

昨日買って今読んでる途中だが、面白い。
これって「映画秘宝」と『実録「仁義なき戦い」・戦場の男たち』等の極道シリーズを結ぶ洋泉社らしい本である。
このような思い入れがすきなんだなあ、僕はとつくづく思う。
この前の『サマータイム・ブルース』がパレツキーが書きながら楽しかったんだろうな、というくらい訳者の山本やよいが訳しながら楽しかったんだろうなあと好ましく読んでたんだが、「ヒスパニック」を「スペイン人」と訳してるのみて一気に百年の恋が醒めてしまったのと対称的である。エスニックのことから目をそらしたアメリカ文化の紹介は何か気が抜けたコーラみたいと思う。
ちなみに『サマー〜』の舞台、シカゴ出身のコメディアン、デーブ・スペクター氏が言う、ポーランド人のステレオタイプなイメージはマヌケである。つまり、V.I.は女性ということとともに「ポーランド系」であるという戦いを挑んでるのである。そのことが若干あの訳からは伝わってこないのじゃないかと思っちゃった。
うーん、英語読めない僕が言うのもなんなんだが。
「わてが日本人だからでっか」
京阪神殺しの軍団』の名台詞だ。
それよりその本読もうっと。