「Down The Dip」

おととい久しぶりにブルジョワジーなんて言葉を目にして真っ先に浮かんだのは「Down The Dip」のこの部分だった。

I've been facing all the red
I've been chasing aii the orange
While the bourgeois breed all you need is greed
Oh that quiet remnmbrance day
I'm gonna pull that chain 'til the heavens rain
And I see them washed away

このアルバムでどの曲が好きか聞かれたら「The boy wonders」て答える*1んだろうけど、この曲だけを聴いていた時があって、その時のことはあまり思い出したくもない。
それはともかく改めてこの部分を読んでみて、このアルバムを単に「ネオアコの傑作」という言葉で片付けておけないような気がする。
まあ、フリッパーズの「赤旗の歌/Red flag on the gondola」はアズテック経由のお遊びなんだろうけど。
ついでに『前略 小沢健二様』にも歌詞載ってないんで(載るわけないって)日本語の歌詞の一例を*2

民衆の旗赤旗は 戦士の屍をつつむ
しかばね固く冷えぬ間に 血潮は旗を染めぬ
高く立て赤旗を その陰に死を誓う
卑怯者去らば去れ 我らは赤旗守る

この歌の日本語の歌詞にはいくつかのヴァージョンがあって、特に下線部が 生死せん→誓死せん→死を誓う と変遷していったようなのだ。
ちなみに英語ではその部分は
「(Beneath its folds )we'll live and die」
http://hem.passagen.se/minata/dav/dav_01_maj.html
で、実はその部分に関してはフリッパーズは正しく歌っているのだ。
そう、別に死を誓ってるわけでなく、そこで生死を共にしようと言ってるのである。
だから↓で怒っている人、自分もこそっと間違っているんですよ。
http://critic.exblog.jp/708618
第一日本語詞に合わせる必要ないじゃん。
そういえばその『シルミド』の「赤旗の歌」は驚くほど原型を留めてなかった*3けど、ご存知の通りこの歌の元のメロディは「樅ノ木」である。

*1:ついでにアズテックで一番好きなカバーはと聞かれたら「True colors」

*2:『日本民衆詩集』岡本潤関根弘 太平出版社より

*3:日本でも全然変っているけど