宮崎駿がダメな点と凄い点

今日、「宮様ご婚約」にかぶさるように『もののけ姫』が放映された。
結局、「縄文」とか「先住」とか「封建制天皇制へのアンチ」といった重要なテーマが置き去りにされたままに持て囃されている作品だ。
他の作品でも「ラピュタ」の由来が「PUTA=淫売」*1であることや、

スペインのPUTA  PUTAにあうなら
『千と〜』で描かれた「油屋」が「湯屋」であり、「湯女」とはPUTAと似た意味であるということが全く伝わっていないため家族やバカップルで楽しめる「感動巨編」に奉られているのだ。

結局は作家の思い・主張は全く伝わっていないにも関わらず、記録的ヒットを連発している。
さて、今日から公開の映画もそんな不穏で不遜なテーマを誰もが見逃しながら大ヒットするに違いない。売れるということ自体は凄い。また映像のクオリティも高いのだろう。
やはり、この人が大衆を鼻で笑いながらも必死で作品を生み出していることは賞賛に値する。
才能とはそういうもんだ。
ただロリ方面のひとだと思っていたんだが、フケもイケる口になってきたんですね。

*1:スウィフトの『ガリヴァー旅行記』に登場する天空の島ていうのは直接のネタ元。その語源を解って宮崎氏は使用している。よってLAPUTAとか言う会社やレストランは娼館だと宣伝しているようもの。