新選組!の山場

麻生久美子のために『赤影』を観に行ったような人のためのサービスカットににやにやしながら、あぁもう鈴木砂羽清水美那*1はもう出ないんだと思ったら、ちょっと寂しくなってきた大河『新選組!』です。そりゃ、優香と麻生久美子で充分なんですけど...いやあ、そうじゃなくて幕末青春グラフィティとしての『新選組!』はどうなんだって話だった。
とはいっても、先週は案の定、はしもとじょう、龍馬が主役でして、今週もなんか水増し感たっぷり。ああもう山場過ぎたなというのが正直な感想。
池田屋」過ぎたから?いえいえ、今回の新選組の山は(三谷さん本人もコラムで書いてた通り)決して「池田屋」ではありません。そこは作者の意図が当たってるといえばそうなんだが。
ただ、やっぱり山は過ぎたというのも事実。で、どこが最高峰だったかというと「友の死」に続く「寺田屋騒動」。後はもう下りというか出がらしといっても過言じゃない。特に「寺田屋騒動」の予告編は三谷イズム炸裂でベストに違いない。
そもそも、助命嘆願のメールや手紙が殺到したという山南敬助切腹*2という感涙必至の回の予告編で「寺田屋騒動」となったら早とちりな人は「龍馬暗殺」と思うわな、普通*3。そこを勇を巡る三人の女*4を中心にしたSCにしたのがなんとも良かった。予告編自体も結構重い創りで、「あなたのご主人を斬ったのは...」*5なんてのも僕にはたまりませんでした。で、盛り上げるだけ盛り上げといて、あれ。
視聴者完全なめてます。個人的にはもっとこんな風に流れていってもらいたいんだが、いかんせんもう無理でしょうね。
でも、これでハマちゃん龍馬の仇が討てて良かった、良かった。もう満足だろうね三谷先生。

*1:応援するページの「歴史好きな人には有名なエピソード」ってのは笑った。だいいち松原すぐ死んでないし、そもそも切腹の原因もよく分ってないんだけど。あ、「壬生心中」を史実と思ってんだ。だったら僕が嫌いな歴史好きな人たちね。小説を真実と思い込むバカ

*2:このことについても書きたいことはたくさんあるが

*3:ただ、時代的には2年ぐらいぶっ飛ばすことになるんでありえませんけど

*4:これは「勝ちゃんあたしのこと好きだったでしょ」を覚えてないと効かない

*5:ちゃんと観てると松原なんで龍馬とは関係ないことは分るんだけど