ヴァン・ヘルシング

やっと『ヴァンヘル』を観に行けた。いやあ予想通り、期待通りのずっこけぶり2時間ずっとクスクス笑ってました。いやあ初めから血肉沸き踊るアクションや胸をすくようなバトルなんかいっちょん期待してませんでしたので、僕としては全然OKでした。だって道具立てもただ出したいだけ。監督が出したいから。深い意味など考えても仕方ありません。でもいいじゃん。次から次から武器が出てきてそれがことごとく役立たずの映画あっても。
しかも、シネスコじゃないし。

しかし、この日のメインキャストはジャックマンでもドヴぇルグ*1でもなかったのでした。なんと隣席に座った特上に香ばしいお二人。たまりませんでした。また。機会があったら御一緒したい。
初めは五月蝿ぇあな、このバカな男一匹と思ってただけでした。なんせ、TOHOシネマのコマーシャルにいちいち反応してて1分後には「もう飽きた」とかこきあがるんですから。それがこの男が調子乗り出したらもう誰も止められませんでした。スタン・ハンセンが若手だったころの前田を一蹴したときぐらいの暴走度、マジで。どこで間違った予習してきたんだか
「ねえ、アダム・スミス*2っていう監督がいてね」
う。思わずアレン・スミシーだろっと言ってしまったのですが、幸か不幸か向こうには聞こえてませんでして
「というか、じつは監督の名前じゃなくて、つくる人*3と監督がもめて監督が降りた時にアダム・スミスという名前使うんやけど」
微妙に違いますが許しましょう
アダム・スミスがつくった映画でいいのがけっこうあってこの前観たんだけど」
どこで?
「そのアダム・スミスってのがね」
当然中身ないんでこの話、無限ループしていきます。その間隣の女の子は始終無言。で、画面は「2046」*4のトレーラーへ
「へえ、キムタクが韓国の映画に出るやら珍しい」
僕おかしすぎて死にそうになりました。しかし、隣の女はまだ無言。もしかしたら、この男のバかさ加減にうんざりしてるのかもと思いもしましたが...
そして、本編が始まり、僕はなるべく画面に集中しようと思ってましたが、いかんせん、この猿の勢いは止まりません。必至に女の子に解説なんかしたりして*5おります。いい加減うざくなってきたました。*6
で、映画が中盤に差し掛かるに当たって女の方が一言。
「もう、わからん」
いや確かにヴァチカンだの堕天使だの、世紀末だの、ユニバーサルモンスターズだの、すべり気味のギミックは山のように出てきてはいますが、話自体は小学生でも...
しかし、あの猿はやっと静かになりました。

映画デートの闇はやはり深い。*7

*1:元々違いますが、僕の高校の同級生の縣くんのように漢文の(多分『十八史略』か『史記』だったような)ミニテストで一番心に残った登場人物はの問いに「衛士」と答えるような人もいますんで

*2:よっぽど後ろから頭ひっぱたたいて「神の見えざる手」などというギャグかまそうと思いましたが、止めました

*3:この人製作もしくはプロデューサーという単語を覚えられなかったみたいです

*4:これ自体はミステリートレインとかアンドロイドの恋、嫌な予感が...チャン・ツィー出てらいいてもんかどうかも怪しい。まさか、ツィー姫が金髪ヅラと黒眼鏡ってわけではないだろうが

*5:当然全部はずれ。公式WEBとか批評サイト、『VHインサイダー』などを見ておくなんていうちゃんとした予習はこの生き物の大脳にはかすりもしてません

*6:これが『キル・ビル』とかだったら黙っちゃいませんが

*7:そういえば、この前『箪笥』の時は6コぐらい左の席に一人で来てひたすら特大のポップコーンを食べてる人いましたっけ