遊園地プロレス

遊園地に馬場さん率いる全日プロが来た。
ちびっ子ファン感謝デーとかで練習なんか見せてくれたりしてた。
で、子供の中から希望者募ってレフリーをやらせてくれるって企画もあった。
僕は確か「サムソン・クツワダ高千穂明久VSグレート小鹿大熊元司なんていう中盤の黄金カードをさばかさせてもらうことに。
15分一本勝負で引き分けというお約束だった(僕らにはお約束だということは知らされなかった。そうじゃなくとも試合が作れる所が当時の全日のプロたるところ)が、僕の何かの血が騒いだのか極道タッグの反則には目をつぶり、高千穂の押さえ込みにはゆっくりとカウントするというアベイズム(キョウヘイズムの真逆)を敢行し、最後には大熊の押さえ込みを高速カウントで3まで数えてしまった。その後は怒るクツワダが僕を捉えようとするのを小鹿が奪い返し、僕を真ん中に手を上げる。観客はやんやの喝采
ただ、困ったのが進行。予定よりずっと早く試合が終わっちゃたのだ。でも、そこは全日。僕を捕まえようとするクツワダ高千穂組、かばう極道タッグがちゃんと見せてくれましたプロってものを。
でもって、リングを降りるともう一人のプロがいましたよ、百田。小学生の僕捕まえて腕時計を指し「3カウント入ってないだろう。そういうことやられと困るんだ」真剣に怒ってきました。泣きそうになってきたら御大登場でまあまあとなって落着。いまだに悪いことしたとは思っちゃいないが、何よりあの百田兄の真剣な顔を忘れることが出来ない。彼も真剣にプロレスを生きていたんだと思う。
何か今プロレスを見てるとこんなあらゆるプロがいるんかな思って少々淋しくなってくる。