張本勲の誤り

張本勲イチローのMLB年間最多安打についてこう語った
「向こうは勝負しますから」
腰が抜けた。この人相変わらずのMLB感で語っているな。そう、野茂が行ってBSやCSでアメリカのスタジアムが近くなる前の誤解*1に基づいてのコメント。今シーズンの最初のボンズへの四球の多さは松中どころか王貞治より酷かったたことも知らないし、マリナーズの今後のスケジュールは同地区のポストシーズンへのサバイバルマッチ(マリナーズ自体は蚊帳の外だけどワイルドカードも含めての話)が続くことも知らない。
そういう人物のいう「メジャーは球団数拡大でプレイの質が落ちた」*2なんてものに説得力のかけらもないことは誰でも解るはず。
よって、彼の「球団数が減ればプレイの質が上がる」もたわごとに過ぎないのだ。球団数削減でプロ野球選手に触れる機会(ゲーム・野球教室その他のイベント)が減れば野球を始める子供が減って競技人口はさらに減っていく*3をいっぺん考えてみればわかることだって。
で、何故この人こういうときに限って日本国内でしかものが考えられないか不思議でしょうがない。
「外人枠」の見直し(撤廃ではない)‐「MLB傘下の球団に所属したことのある人間」を制限すると言う方向*4でものを考えれば市場も拡大しプレイの質も下げないことが何故解らないかなぁ。ヤオ・ミン加入後の中国でのNBA人気しらないんだろうな。
そう、中国、韓国、台湾その他の国の選手をかっぱらってしまうのだ。スターだけではない、若くて才能のある選手にも開放することで競技の質を下げずにその国での日本のプロ野球への注目度をあげる。放送権料が機構(個別球団ではなく)に入ってくる仕組みを作ればいいわけでしょ。いいじゃん、韓国や台湾の選手がスターティングラインアップの半分を占める球団がひとつぐらいあっても。少しは北の湖理事長見習えよ*5
まあいいや、やっぱり才能ある野球少年はMLB目指せ。

*1:ただし、日本人選手が行ったチームは比較的規律や自己犠牲を重んじるチームで、よく言うMLBが野球に近づいたもウソ。チームによってカラーや戦略戦術はさまざまであることはちゃんと見てればわかる

*2:確かに米国のメディアもあらゆるプロスポーツでのエクスパンションがプレイの質を下げていることは指摘していることはしている

*3:どっかのバカがこれだけ競技人口が減っているのに12球団必要かなどとほざいていた。巨人人気だけを当てにしたメディアも含めて競技人口の減少に歯止めをかける努力をしてこなかったこと及び少子化のことが頭にないなこの人。このまま球団数が減るとその減少に拍車がかかることは誰の目にも明らかじゃん。減らしたいのなら別ですけど

*4:雑誌「ダ・カーポ」が創刊からしばらく日本のプロ野球及びメディアを批判してきたころから、このの意見はあった。別に僕が言い出したなのど言うつもりは毛頭ございません

*5:大相撲の取り組みは若貴バブルの反省が垣間見られるだけまだまし。角界の体質はまだまだ改善されるべき点はあろうけれど。まずはアホな(限定努力されている方々は別の)御茶屋なんか早くつぶれろ