重箱の隅つついてどうどう巡り

めんたいロック(めんたいビート)

「テクノ歌謡」ディスクガイド

「テクノ歌謡」ディスクガイド

のシーナ&ザ・ロケット「浮かびのピーチガール」の

博多めんたいロックのバンド、サンハウスを前身にギタリストの鮎川誠が妻のシーナをヴォーカルに迎えて結成したのがシーナ&ザ・ロケッツ。

の「めんたいロック」に妙な違和感が。
僕の実感からすると、モッズ、ロッカーズルースターズあたりに対して、東京のメディアがつけた名称がめんたいロック(またはめんたいビート)なんで。
てこって引っ張り出してきたのが

博多とロック―12人のミュージシャンに見るロックな生き方

博多とロック―12人のミュージシャンに見るロックな生き方

でもって、柴山俊之さんの項でのサンハウスに関しての

その後「めんたいロック」と言われた盛り上がった博多の音楽シーンに多大な影響を与えたバンド

を読んで一息。
ところが、その前頁のサンハウスについて、とある50代音楽好きの人が語った

サンハウスはくさ、日本で最初に日本語でロックばしとるバンドたい!すごいにきまっとろーもん

にこれまたひっかかる。
この「日本で最初」ってどーなんだろう(ちなみにサンハウスの結成は1970年)って思って

日本ロック大百科〈年表編(1955~1990)〉 (宝島コレクション)

日本ロック大百科〈年表編(1955~1990)〉 (宝島コレクション)

1970年あたりを読んだり
※そもそもこういう話になった際にGS(グループサウンズ)が省かれるのはどーかなぁと常々思ってるんだけど、それはさておき
1970年大百科―サイケから仮面ライダーまで (別冊宝島―さよなら20世紀シリーズ (339))

1970年大百科―サイケから仮面ライダーまで (別冊宝島―さよなら20世紀シリーズ (339))

で有名な「内田裕也VS大瀧泳一」の日本語ロック論争を読んだりしたんだけど、
1980年大百科―超合金からYMOまで (宝島コレクション)

1980年大百科―超合金からYMOまで (宝島コレクション)

にまたロケッツのレコードジャケットが出てんのを見てたら


鮎川誠ちゃんならこういうね
そげなこと、どげんでんよかっちゃない

と思った。で、この本の東京ロッカーズの…

天皇

前から読みたかった

で、ちょっとがっかり。というか帯にあるように「『沈黙の艦隊』『ジパング』へといたる」ってのがダメだった。だって僕が好きなの『はっぽうやぶれ』とか『ハード&ルーズ』なんやもん、ということを確認しただけなのかも。


でもって「大逆なり」での幸徳のセリフ

一人の天皇を斃しただけでは天皇制は変わらない

の「天皇制」にひっかかる。この当時まだ「天皇制」って言葉はないよね。
たーだ、幸徳が「君主制」てのをどー考えてたんだろうってのは多少気になったんで『幸徳秋水―直接行動論の源流 (中公新書 193)』『平民新聞論説集 (岩波文庫 青 126-1)』をざーっと読んだけど、見当たらない。そんで『アナキズム (FOR BEGINNERSシリーズ イラスト版オリジナル 39)』にあったかなぁとか『現代日本思想体系16 アナーキズム』にあったかなぁとか思ってたんだけど、

大杉栄ならこういうね
そんなことどうだっていい問題じゃないか
ってので誤魔化してもいいのかな、なんて。