石森と平井な日々

ゴットはGODでなくともいいんだと思う。

昨日リンクした大友さゆりちゃんの日記「ゴッドタン」を「ゴットタン」と書いていたんだけど、ラグビーが"ラクビー"で"バドミントン"は"バトミントン"、うどんは"うろん"と発音しがちな地域に育ったので、耳で聞けばおそらく何の違和感も感じないはず、である。
だもんだから、僕の周りの子供たちはマントルゴッドも"マントルゴット"と読んでいたし、「仮面ライダー?]のGODも"ゴット"と読んでいた。

なんてことを考えたのち、先日から読んでいた「リュウ三部作」の『リュウの道』に自称「ゴット」という人物が登場したもんだから、妙におかしかった。
*1

リュウの道(2) (マガジンKC)

リュウの道(2) (マガジンKC)

この作品は『戦後SFマンガ史 (ちくま文庫)によれば発表当時にはさほど爆発的な人気を得られなかったらしく、第2弾の『原始少年リュウ』のようにアニメ化されてはない。でも、http://www.ishinomori.com/title/period07_detail.html:title「漫画世界遺産 石ノ森章太郎」の作品紹介でも触れられているように、なんだかいろいろなSF作品から引用が散りばめられている。僕程度だと、その二つ以外には『宇宙船ビーグル号』と『トリフィドの日』くらいしか思い浮かばなかったけど、例えばフモさんみたいな人だともっとアレアレみたいににたにたするかもしんないし、案外うんざりするかもしんないと思った。
ちなみに池上『スパイダーマン』が同時期(69〜71)の作品である。
スパイダーマン (5) (MFコミックス)

スパイダーマン (5) (MFコミックス)

石森迷いの時期?

で、そんな二人が再び手を組んだのが『新幻魔大戦』。犬神がからんできて『ウルフガイ』シリーズと交錯したりと意欲はあったんだろうけど、なんだか中途半端な印象。
なんだか石森先生の画にも試行錯誤が見える。
忍者が登場するから、もろ白土三平小池一夫ってのはともかく

楳図かずお

古賀新一ってのは

如何なもんだろうという気になった。
掲載誌が「SFマガジン」というのと、平井先生の原作が「小説形式」ってのもあるんだろうけど、あの字の多さにもちょっと閉口。
そんでもってお二人は別々の「幻魔大戦」を生み出していくわけで

4巻があるのをしらなかった。

実は昨日までこの原作なし徳間「幻魔」に4巻があるのを知らなかった。僕の手元には古本屋で「新幻魔」×2といっしょに3巻が並んでたのを買ったもんがあって、その第3巻が今まさに戦いが始まるってな終わり方をしてて、それだとシリ切れトンボではある。

でも、「1st幻魔」だってそんな感じだったんで、

そんなもん(打ち切り)とばかりと勝手に納得してたんだもん。
4巻よみたいんだけど、なんかネットで買うと上の5冊合わせて買った値段より高くなるのがシャクなんでひとまず見送り。

今から読む本

昨日の夕飯前に寄ったブックオフ

ライトノベル完全読本 (日経BPムック)

ライトノベル完全読本 (日経BPムック)

があって平井和正インタビューがあったので買う*2
その中で
超革命的中学生集団 (角川文庫 緑 383-10)

超革命的中学生集団 (角川文庫 緑 383-10)

ライトノベルの元祖として触れてあったんで読もうかなと思う。
実はここ数日この作品が妙に気になってたので、上の大友さゆりも併せて、ミョーな運命じみたもん(とるにたらんもんではあるが)を感じている。
それにしてもこれの永井豪ジャケって以前はしょっちゅう見てたんで「いつか買おう」くらいに思ってたんだけど、ちかごろあんまり見てないよなぁ。ネットで(以下略)

*1:第2巻102頁

*2:実はもう既にどっかに行っている