ジギャクノウタ/カゼトキノシ

『無敵のライセンス』での江口寿史との対談での発言。

吉田 自虐的(笑)自虐の歌。

おそらく本人の意図は業田良家自虐の詩』なんだろうけど、河出の編集者の無知なのか嫌がらせなのか、で「歌」。
もしかすると、江口が『すすめパイレーツ』で編集者に『風と木の詩』の詩に「し」とルビをうたれた故事に則っているとしたらたいしたもん。

オガサワラとオキナワ

それにしても統合失調映画『沙耶のいる透視図』の統合失調ヒロイン役の高樹沙耶(現益戸育江)と血と狂気の叙事詩吉祥天女』の作家の共通のフェイバリットが海とイルカってのも素晴らしい。
で、イルカといえばジャイアンツの主砲のひとりガッツの応援グッズの例をだすまでもなく小笠原で、それは藤井朋章のおばさんを頼って移り住む土地。
そんで、『LK』で緒方兄がオガサワラをオキナワと間違えるんだけど、これには理由がある。
『LK』で鷺沢高尾と朋章との会話にこういうのあって

高尾 あ、そーだ。「みちのくプロレス」ダビングしときましたよ。
朋章 えっ ホント サンキュー!
高尾 今日"ドルフィン"に持ってきます

当然、ここで吉田の念頭にあった選手はまちがいなく、連載(コミックス発売)当時みちのく所属のスペル・デルフィンであることは間違いない。
だから、デルフィンがその後沖縄出身の早坂好恵と結婚し、「沖縄プロレス」を設立することがここで予言されてるのである。