海苔ちゃんの本棚
痛みが伝わる作品
- 作者: よしながふみ
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 1996/03
- メディア: コミック
- 購入: 1人 クリック: 26回
- この商品を含むブログ (46件) を見る
- 作者: よしながふみ
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2000/02
- メディア: コミック
- 購入: 1人 クリック: 9回
- この商品を含むブログ (37件) を見る
以前『僕のお姫様』を読んだときにも、彩子さんと晴子ちゃんの登場に安心(なのかな)したんだけど、今回も東洋の妹の陸子とそのお友だちに助けられた気になった。彼女たちがいなかったら読むのはしんどかったんじゃないかなぁ。と、同時に彼女たち(杉田さんと大河内さんも)がいることで作品の奥行きを感じたんだと思う。
まず最初に圧倒されたのが一巻91頁の「小林ってなっちゃんに告白ってふられたんだわ きっとそーだわ」って友だちのちっちゃめのふきだし。実際はふられたのはなっちゃん=陸子の方なのに、ね。それも絶対リターンマッチが望めない、「待つーわ」が出来ないふられかたなのに。でも、その雰囲気作ってくれたんで、小林助かったよね。こんな細かい描写がたまらんです。
あと東洋の設定の「本編には出てこないけどウタが下手。ジャイアンだから」ってのにも笑った。
とにかく、人は傷ついたり癒えたり傷つけたり癒したりしながら生きていくってことが丁寧に描かれているよね。
ただ、陸子ちゃん(女医志望時期)、その髪型どうにかなりませんか。
逆に今回ダメだったのが『ハッピー・アンダー・ライフ』野火ノビタ。
内容はともかく巻末の「キッコのキャラはひばりくん」に激怒。ひばりくんは江口せんちゃんが「その時に書くことの出来る最も可愛い女の子」だってことが全く分かっとらん。