亀仙人も出てるよ

中国武術の本』である。まあ「中国武術」に関する本はいっぱい出てると思う。試しにアマゾンで検索してみたら84件が当たった。直接「中国武術」という語を用いてないため掠ってない本はたくさんあるに違いないから、もっとたくさんあるだろう。でも、それがシリーズの一冊でその前後のタイトルが『印と真言の本』『加持祈祷の本』だったら、また別の風味を醸し出してる。

そう、学研の看板シリーズの一つ「Books Esoterica」の第四期「術を知る」編で34冊め(別冊のぞく)。
表紙から"発勁""旋風脚""猛虎硬爬山"なんて嬉しくなるような単語を並べ、飛ばしまくり。4章の「秘伝・発勁のパワー」の副題が「物理を超えた驚愕のメカニズムを解剖する」なんてのは「月刊MU」の学研の本領発揮である。
近年ナンバ走りで日本の古武術が注目されるずっと前に『古武道の本』を本を出していたし、当然「道教」や「禅」の流れでの刊行なんだけど、写真のいかがわしさはシリーズトップ級。