ノー❤センター☆ローテイション

表徴の帝国 (ちくま学芸文庫)

表徴の帝国 (ちくま学芸文庫)

「東京の中心はクウキョである」てなバルトのギャグを80年代の宝島周辺の文章(山崎浩一とか)でよくみかけた。


ある時期のNBAのフェニックス・サンズはビッグマンの獲得が上手くいかず、センター無しの布陣を試みた。高さに機動力で対抗しようとした、それはノー・センター・ローテーションと呼ばれた。

宝島のある部分を引き継いだ雑誌「Quick Japan*1を久々に買ってみた。

クイック・ジャパン74 (Vol.74)

クイック・ジャパン74 (Vol.74)

これに掲載された写真でも、おとといBSで再放送されていた「HEYHEYHEY」でもそうなんだけど、彼女たちは目まぐるしく並びを変えるようで、誰かが中心=センターにどかっと座っているわけではなさそうだ。写真の並びだけの問題ではなく、グループそのものとしてセンターがいない。
ふと思い浮かぶ女の子3人組にはきっちり中心がいた気がする―これが二人組、ピンク・レディ→Wink→PUFFYってなことで偏りの減少ってな話をしたくなるがザ・ピーナッツはどうなんよ?ということ思い出したら・・・おっと3人組の話だった。そう、人気が出た後のキャンディーズ伊藤蘭、フィーバーの渡井なおみ、GALの黒木真由美、LADY・OHの水島かおり、ソフトクリームの遠藤由美子、少女隊のレイコ、オナッターズ小川菜摘などなど。
(参考★禁断のHM〜フィーバー)
いや、今までセンター不在の3人組がいなかったわけでもない。
『DELUXE週刊少年マガジンGIRL COLEECTION』(1983年2月発行)―CFガール特集が椎名桜子以外全然記憶に残ってない女の子だったりするんだけど、LOTTEのCFに落合博満現ドラゴンズ監督が出演してる写真が載ってたりする号―でLADY・OHともに現代流行三人娘で取り上げられているCanCanやわらべにはセンターがいなかった、というよりセンターポジションにいない女の子の方―高部知子山本博美の方が中心だったような。
そんでもって、よく引き合いに出されるスターボーやその他大勢の三人組は中心選手がいなかったわけで、ビッグマン不足のサンズなんだよねー。
でも、この三人組はそうは思えない。
あ、perfumeは第2期王朝時代のジョーダン・ピペン・ハーパー・クーコッチ・ロッドマンってなノー・センター・ローテーションなんだ!

そういえば、「舞台袖から見たポップ・ミュージック史 近田春夫 回想録」。特集に合わせてアミューズ大里会長の話が登場すれば良かったのに。

*1:他には「GON」と「映画秘宝」ね