ヤバい石橋湛山

石橋湛山評論集 (岩波文庫 青 168-1)

石橋湛山評論集 (岩波文庫 青 168-1)

読んでると「戦時中だから仕方なかった」なんてのが戯言だったというのが解ります。彼の発する「小欲捨てて大欲を」や「アジアをエクスプロイトするにしてもやり方あんだろ」なんて声に多くの人が耳を傾けてればってハナシ。
貧国強兵―「特攻」への道 (光人社NF文庫)

貧国強兵―「特攻」への道 (光人社NF文庫)

の内容も石橋湛山の指摘そのものだったんですね。
まあ、それより湛山が筆を揮った東洋経済新報社って
ヤバい経済学 [増補改訂版]

ヤバい経済学 [増補改訂版]

出してるところじゃないですか。いやはや。
今、一番個人的にグッときてるのは「普通選挙」に関しての「前田利定子の放言」てなタイトルの一文。

前田利定子は親のすねかじりでも、二十五歳以上になれば、選挙権を有するは不合理であると述べておる。借問す、先祖のすねかじりならば、貴族院議員になり、大臣になっても宜しいかと。