オタクオタク本

オタク・イン・USA 愛と誤解のAnime輸入史

オタク・イン・USA 愛と誤解のAnime輸入史

あとがきによれば筆者のパトリックは「英語でしゃべらナイト」の撮影の合間にパックンに「で、君はオタクなの」と聞かれ「僕はオタクのオタクなんです」と答えたとのこと。本人はイモ引いたみたいな感覚を覚えているようだが、この本に紹介されているドド濃い人間に接していたらそう言いたくなるのも分かる。そもそもこの本の編訳者町山智浩なんていうオタクの鑑みたいな人を目の前にして胸張って「僕はオタクです」なんていえなくなってしまうかもしれない(ただし、女神様の言葉は間違っているぞ。あの二人の関係はセンパイ・コーハイではなく、アニキ・シャテイだって)。
でもって、そんなパトリックの亜米利加オタク巡礼を楽しく読み進める。
ハナから「僕と××と校庭で」ってS&Gじゃなくて諸星大二郎なんだろうなぁ、タイトルの付け方ととにかくインタビューやサイト、文献をちゃんと紹介して、いい加減な感想文にしていないのは、アニキのと同じ構造。この人も真面目なのだ。で、僕はこういう真面目は大好きだ。
なーんて興味深く読んでいて、ふと思った。
オタクどもの興味対象自体(アニメ・マンガ)に僕はほとんど興味がないのだ。
でも、読んでて飽きないし、ものすごく面白い。
なるほど、僕は何かに執着してるわけでなく、何かに執着してる人が書いたものがすきなのだ。僕自身がオタクなんではなく、「オタクファン」だったんだ。*1
ただ、ユフィは『FFⅧ』ではなく『FFⅦ』だよね。
後、ラムちゃんのコスプレしてんの、カイヤじゃないよ。

*1:違うという意見もあると思うけど