いやはや

先日、某所で「何であんたたちちーっとも自分で調べもせんとそんなもんを鵜呑みしとんの」とブーたれた。
ら、早速自分に回ってきた。

封印作品の謎 2

封印作品の謎 2

まあ、どっちも悪いっていう僕の意見は変わってないが、度合が大きく違っていたようだ。水木恭子先生すみません。
というのも槍玉に上がってる、京都精華大学http://www.kyoto-seika.ac.jp/hyogen/manbun/主催のイベントの初日に僕も参加していて、いがらしゆみこ先生の話を鵜呑みしていたのだ。その後ネットで調べて、流石に眉唾の部分もあるなぁと思ってた。
が、早い話が『キャンディ・キャンディ』以降にこれといったメガヒット作のなかったいがらし先生の「貧すれば鈍する」の部分が大きかったということなのね。
※くっきー姐さんのコメントのあとの追記
で、今回の話をこじらせたのはココ。
で、いがらし先生の言い分は

キャンディの絵柄や人物設定は編集者と事前に考えてあった。その時にみずき先生は関わってないのであの絵に関する権利はない。彼女は単にストーリーを考えただけ。

である。仮にそうだとしても、あの時の多くの少女(と少年)が熱狂したのは、絵だけではなく「ストーリー」あってのものだったって視点が欠落してるのだ。
で、さらに「この裁判」がややこしくしたことがあって、(例えその形で発表されてなくても)「原作」が「著作物」で出来上がった作品は「二次使用物」とお上に認定されたことである。つまり、「原作者」が一切の権利を放棄する契約でもしてない限り、原作者が著作権を有するということになったのだ。
それまでは「原作者」と「作画」家=漫画家の力関係でどうにかしてたものに明確に線引きがされたということで、これから「原作者」がごねて*1、その後に揉めた末に「消えていく作品」が増えていく可能性が高くなったのだ。
キャンディ問題終結希望同盟
僕が↑をちゃんと読んでおけばこんなに「誤解」を長引かせることはなかった。反省してます。
キャンディ特集P@復刊ドットコム
http://www.tanomi.com/metoo/naiyou.html?kid=32113
これらサイトでの要望の数は、決して「復刊を望んでるファンの少なさ」を表しているのでなく、この件で「ものすごくがっかりしているファンの多さ」を表しているのかもしれない。

タケクマさんたら

で、その本で竹熊健太郎さんってばインタビューとか受けてんだけど、あの場所にいたじゃん。で、休憩時間にタバコすいながら「もしかしたら『1・2の三四郎 1 (KCスペシャル)』も絶版になるかもしれませんね」とか馬鹿話してたんだけど、「これからは原作(者)って言葉使えませんね」ってな話題の時「誰が監督かって話なんだよ」っておっしゃてましたけど、日本の映画監督に著作権ないっすよ。

http://bushclover.nime.ac.jp/c-edu/ref.asp

*1:今回みずき先生がごねたといってる訳ではない。さらに原作者がごねるような人が多いといってるわけでもない。念のため。